この時期になると、そろそろホームセンターに、ホテイアオイやスイレンなど、ビオトープに入れる植物が販売されてますね、この水槽の中をスイスイ泳いでるメダカを見ると、涼しげでいいですねこれから夏に向けて、ビオトープを作られる方もいると思うので、今回はビオトープについて調べてみました。
目次
ビオトープとは?
ビオトープは、自然の生態系を身近に、感じられる空間です。
庭に池がなくても、ビオトープの中でメダカや、金魚を飼う事ができます。
水鉢を使った小型のものなら、広いスペースや池がなくても、誰でも簡単に始められます。
庭やベランダの片隅で、水辺の植物と生き物が暮らす、小さな楽園とでも言いましょうか?
広い庭や周りに自然が無くても、ベランダなどのスペースを利用して、身近に小さな自然生体系を作ることができ、メダカなども飼うことができるのです。
玄関にビオトープがあると、夏は涼しげでいいですね~
水生植物の種類
一言で水生植物と言っても、浮いているものや、鉢植えで育てるもの、水中を漂っているものなど、その特徴は様々です。
まずは、水生植物を4つのタイプに分けて、それぞれの特徴を見ていきましょう。
浮遊植物(浮草)
浮草とも呼ばれる浮遊植物は、根を張らず水面にプカプカと、浮いている植物のことを指します。
「ビオトープに入れる植物」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、この浮遊植物なのではないでしょうか
浮遊植物は生き物たちにとって、日除け・産卵床、隠れ家など様々な役割を果たします。
安価で手に入るものも多いので、ビオトープを作るならまず一つは、浮遊植物を入れたいですね。
浮葉植物
浮葉植物とは、根は水底に張りますが、葉は水面に浮かんでいるスイレンなどの植物です
浮葉植物も日陰を作り、夏場の温度上昇を、防いでくれる働きがあります。
抽水植物
抽水植物は、水底に根を張り、茎や葉が水上に出ているもののことを指します。
池の岸近くなんかに、細い植物が飛び出しているのを、イメージしてもらえたら解り易いですね。
根元や茎のすき間は生き物たちの、絶好の隠れ家になりますし、抽水植物を取り入れることで、レイアウトに立体感が出ます。
一つあると、グッと見た目レベルがアップします。
沈水植物
ビオトープ作成において、欠かせないのが、この沈水植物です。
沈水植物とは、水底に根を張り、茎も葉も含めて全体が水中に、沈んだまま育つ植物です。
沈水植物は、生き物たちの隠れ家や、産卵床となるだけではなく、光合成によって多くの酸素を、水中に供給するという重要な役割を担っています。
水質浄化の働きもあり、ビオトープにおける水生植物の役割を全て、果たすことが可能です。
ビオトープにおすすめな浮遊植物
ホテイアオイ
ビオトープにおける定番中の定番ですね。
日光さえよく浴びさせれば、丈夫で繁殖力が強く、一つの株からどんどん、小さな株が繁殖していきます。
夏になればホームセンターで、売られているので、安価で入手しやすいです。
大抵一株100円前後です。
根が長いので深さのない容器には、あまり向いていません。
アマゾンフロッグピット
アマゾンフロッグピットは、500円玉くらいの大きさの葉が、数枚連なった浮草です。
生長が早くよく繁殖するので、環境が良ければあっという間に、水面を覆いつくしてしまいます。
メダカなどの産卵床としても活躍し、ホテイソウよりも小さいので、卵が産み付けられたら、他の容器に隔離することも容易です。
スイレン
スイレン鉢を使ったビオトープならば、絶対に入れたいスイレン。
綺麗な花を咲かせるので、観賞用としても定番であり、夏になるとホームセンターに、ほぼ間違いなく置いてあります。
株の大きさに比べて、葉の量が少ないですが、だからこそ浮草との相性は抜群です。
大体一株1000円前後と、浮草に比べて少々お値段が高いです。
水に入れたてのスイレンは、葉がきれいに浮かなくてぎこちない感じですが、時間がたつと、水面にきれいに広がって浮いてきます。
ウォーターポピー
スイレンよりも葉は小さいですが、その量はスイレンの比ではありません。
鮮やかな緑の葉が生い茂り、日除けとしての効果は抜群です。
6月から10月頃にかけて、ポピーのような可愛らしい花を咲かせます。
ビオトープは肥料に注意
植物だけのビオトープなら、問題はありませんが、生物を入れる場合は、使う肥料にも気を遣わなければなりません。
だったら肥料を使わなければいいと思いますが、スイレンなどは肥料がないと、花を咲かせない場合があります。
できるかぎり生体に、影響の少ない弱いもの、例えば発酵済みの油粕などを、しっかり土の中に埋めて使いましょう。
そして植物の枯れた部分は、こまめに取り除きましょう。
特に気温が下がってくると、浮草を中心に水生植物は枯れてくるので、きちんと手入れをしてあげて下さいね
次回は簡単なビオトープの作り方をご紹介します。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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