ガーデニングを始めたら、一度は育ててみたいのが薔薇ですね。でもなんだか難しそうと諦めてませんか?今回は初心者でも育てられる、四季咲きミニバラの育て方と、購入してから植え替えまでの手順をご紹介します。
目次
四季咲きミニバラの特徴
ブッシュローズ(木立性)やシュラブローズ(半つる性)などの四季咲き性のバラは、品種によって約40〜60日の周期で一番花、二番花、三番花と繰り返し咲きます。
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ミニバラの場合、多くは四季咲き性で、開花の周期は30〜40日です。
花がらを摘んでから短期間で、次の花が咲くのも魅力です。
可愛いミニバラが、年中咲くのも楽しみですね
四季咲きミニバラの育て方
花が咲いた状態の小さな鉢植えを購入したら、数日は室内や窓辺に飾って、楽しむことも出来ますが、植物は日光に当てないと弱ってしまうので、購入してから3〜4日したら、ベランダの軒下など屋外へ移動し、少しずつ外の気候に慣らしていきます。
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特に真夏の日差しが強い時期は、室内から急に炎天下に置くと、ダメージを受けるので注意しましょう。
赤ちゃんを日光に慣れさせるイメージで、徐々に陽射しに慣れさせましょう
植え替えと鉢増し
鉢植えの花は、購入後1週間もすると株の成長が進んで、鉢の中の根も伸び始めるため、水切れも早くなります。
特に、株の下方の葉が黄色くなっていたら、水切れをしたサインです。
こうなってきたら、一回り大きな鉢に植え替えて、株を育てましょう。
「鉢増し」というのは、植木鉢から植木鉢への植え替えのさい、元の植木鉢よりも一回り大きな、植木鉢に植え替えることです。
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鉢植えの花を購入して、そのままで育ていつの間にか、枯らしてしまった経験は、どなたでも一度はあると思いますが、成長と共に大きく育ってるので、植え替えは必要なんですね
植え替えの仕方
バラには2種類の植え替えのしかたがあって、3月~11月のバラがまだ生長している時期に、植え替えするときは
根鉢を崩さないように植え替えます。
「根鉢」(ねばち)というのは、もともと植えてあった鉢を抜いても、根が土を抱き込んで、鉢と同じ形になっている状態を言います。
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根がしっかり育っていれば、鉢を抜いても根鉢の状態になります。
根があまり育ってない場合は、根鉢にならず、土が崩れてしまいます。
右手の人差し指と、中指の間にミニバラの幹を挟んで、そのまま逆さにして、左手でもともと植えてあったプラスチック鉢を抜きます。
なかなか抜けないようなら、手でげんこつを作って鉢のまわりを、トントンと叩たけば抜けやくなりますよ
根鉢になっているっていうことは、しっかり根が育っているってことだから、生育状態がいいって証拠です。
①準備した鉢の底にある穴に、鉢底ネットを敷き、鉢底石を底に並べたら、バラ専用培養土を入れます。
②根鉢を崩さない様に、ミニバラを鉢の中央に置きます。
このとき土の表面が、鉢の縁から1~2cm下になるように、調整しながら周りに培養土を入れます。
③ある程度土が入ったら、根の中に隙間なく土が入り込む様に、割り箸などで土を隙間がない様に入れてます。
土の表面から鉢の縁までの、1~2cmをウォータースペースと呼びますが、水やりの水は、一旦このウォータースペースに溜まってから、鉢土に浸透していきますので、ウォータースペースを取らないと、水やりしてもあふれて十分な量の水やりができません。
なので必ずウォータースペースを取って植えましょう。
ミニバラの水やり
鉢植えの場合は、朝夕に土の表面が乾いたら、たっぷりと水を上げるようにして下さい。
鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりします。
冬は朝夕の寒い時間帯に、水やりをすると凍ってしまい、根が傷むので暖かい日中にあげましょう。
花に水がかかると、花が傷む場合があるので、花に掛からない様に水やりをしましょう
ミニバラの肥料
肥料は、3月〜11月の生育期には1ヶ月に1回、定期的に固形肥料などを置き肥で育てます。
肥料は化学肥料と有機質肥料がありますが、丈夫な株に育てるなら有機肥料がお勧めです。
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即効性のある化学肥料に比べて、効果はゆっくりですが、葉が厚く丈夫になり、病気で葉を落としてもすぐに新芽を出せ、回復力の強い株に育ちます。
枝も硬く強くなれば、雨風にも強いミニバラに育ちます。
液体肥料は生育を阻害する場合があるので控え、固形肥料を使うようにすれば安心です。
鉢で育てている場合、土の量が少ないために、一度にたくさんあげてしまうと肥料やけしてしまい、葉が黄色くなってしまったり、花が綺麗に咲かなかったりします。
土が吸着できず、溶け出す肥料の濃度が高くなるためです。
規定の分量や希釈を守ることが大切です。
12月から翌年2月頃までは、バラは休眠する時期になりますので、この間は肥料は与えません。
ミニバラの病気や害虫
ミニバラの育て方で特に注意する点は、病気や害虫の発生です。
葉や芽の部分に発生するものが多く、葉が変色したり落ちたりする事で、十分に光合成ができなくなって、株全体が弱って生育障害になります。
つぼみのまま花が咲かないものが増えたり、開花期間が短くなったり、花の色も悪くなったりします。
薬剤は、同じものを使い続けると効果が出にくくなるため、成分の違う数種類の薬剤を、ローテーションしながら散布すると効果的です
ミニバラの病気
梅雨時期に多いのが「黒星病」 春と秋に発生しやすいのは「うどんこ病」です。
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葉に黒い斑点ができ、色が変わって葉が落ちてしまうので、予防策として通気性を良くしておきます。
うどんこ病は葉に粉が吹いたような、白色に変わりやがて枯れ落ちます。
また葉や花の上から水をかけると、うどんこ病にかかりやすくなるので注意が必要です。
病気になったらアッと言う間に、枯れてしまうので早目に薬を散布しておきましょう
ミニバラの害虫
アブラムシはつぼみや葉の樹液を、吸ってしまい枯らせます。
ハダニは成長期に乾燥が続くと、発生しやすくなります。
早めに殺虫剤をまいて駆除しましょう。
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大切に育てた綺麗なミニバラを、来年も楽しむ為に対策は早目にしておきましょう
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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