ガーデニングを始めたら、一度は育ててみたい花、クレマチス・つる性の植物の女王と言われてて、人気の高い花ですね。そろそろ剪定の時期ですが、剪定したクレマチスを、捨てるには勿体ないので、挿し木で増やしてみたいと思ってる方に、今日は失敗しない挿し木の方法をご紹介します。
クレマチスの特徴
冬咲き春咲き以外の一般的なクレマチスは、2月下旬頃から生育をはじめ、つるを伸ばして5月頃に花を咲かせ、再びつるを伸ばしては、開花することを1~3回程繰り返して、12月には茎葉を枯らして休眠に入り、また2月頃に芽が動き出すという、ライフサイクルを送っています。

鉢植えのあんどん仕立てのクレマチスは、とてもきれいですが、高価なのでなかなか手が出ないですが、クレマチスを植えてる方に、挿し穂を頂き挿し木をしてみてはいかがでしょうか?
クレマチスの挿し木の方法
クレマチスの挿し木は春~秋(5~9月)が適期です。
クレマチスを健全に育て、一番花だけでなく繰り返し咲かせるために、剪定作業はかかせません。
剪定で切った枝を捨てずに、挿し木として利用し、新たな苗を作ってクレマチスを、殖やして楽しみましょう

4月から7月ごろに、清潔な用土に、今年伸びたつるを2節ずつに切って、さし穂にします。
挿し木の土は鹿沼土がいいでしょう

約2か月で発根し、鉢上げできます。
※つる伏せ
親株とつながったまま、節から根を出させて、新しい株をつくる方法です。
4月から7月ごろに、昨年から今年にかけて伸びているつるを、地中に2節ほど埋めます。
翌春、土から出ているつるを軽く引っ張って、抜けなければ発根した証拠です。
親株とつながったつるを切り離します。
最初に植える土は、小さな苗に合ったサイズの、小さなポットの土に植えましょう。

この状態でいきなり地植えにすると、いつの間にか枯れてしまったりしますので、地植えにする場合は2年以上の苗にしましょう。
発根後に最初に植えたポットで苗が育ち、ポットの底から根が見えるようになったら、1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。
クレマチスは移植を嫌う植物です。
根を傷めないように根鉢を崩さずに【鉢増し】の要領で、苗に対して1~2回り大きな鉢を選んで育てましょう。
私達人間と同じで、成長に合わせた鉢に変えてやらないと、窮屈で根が伸びず大きく育たないのですね
クレマチスの水挿しの方法
クレマチスを、ポットに入れた土に挿し木する方法は、発根した根を目で確認することができません。
でも水挿しで発根させれば、根を目で確認してから、土に植えることができますよね
剪定で切った枝(ツル)の、緑色のやわらかい部分を除き、少し硬くなった枝の2~3節を使います。
①枝の上の方のやわらかい部分や、下のほうの硬すぎる部分を除き、挿し穂に適しているとされる、程よい硬さのある部分をカットして挿し穂を作ります。

挿し穂の下の部分も、よく切れるカッターナイフなどで、発根しやすいと言われている、節の下1cmほどの位置で水が吸い上げやすい様に斜めに切ります。
②根のない状態の挿し穂が、発根前に枯れてしまわないように、葉からの蒸散を防ぎ、下のほうの葉を葉柄ごと取り除き、葉柄の元を少し枝に残して切ります。
節のすぐ上で切るとその芽が、傷んでしまうこともあるため、挿し穂作り剪定時ともに、節のすぐ上では切らないようにします。
水挿し専用ペットボトル容器の作り方
水挿し用に、2リットルの角型の、ペットボトルを用意します。
横に寝かせた状態で、上になる部分に2~3cmの、四角の穴を開けます。
穴は上になる1面だけに3~4個開けます(この穴は水と挿し穂を入れるための穴です)
キャップをして横に寝かせた、ペットボトルの上になる面に、3個の四角い穴を開け、水と挿し穂を6本入れます。
水は少量を挿し穂の切り口が、浸かるように入れます。
発根させたい部分だけが、水に浸かるように水を少なめにします。
水はこの程度の量で、毎日または1~2日に1度、取り替えます。
置き場所は、戸外の明るい日陰です。
発根してからする事は?
クレマチスは、品種や栽培環境、季節にもよりますが、発根までに数週間~1ヶ月以上、かかることもありますが、根が出たら早めに土に植えます。
根が出て土に植えた、新たな苗にタップリ水を与え、そのまま戸外の明るい日陰に置きます。
根づくまでの数日間は、湿った状態を保ち、土に根づいたら土が乾いてからの、通常の水やりに切り替えて、徐々に日なたへと移動させます。
但し、今回の挿し穂が発根して、土に根づくのは夏になるので、日当たりの良過ぎる場所へは移さずに、明るい日陰で育てることになります。
秋になり、暑さが落ち着くころになってから、日なたに移動させましょう。
このまま大きく育ってくれれば、嬉しいですね

来年はきれいなクレマチスの花を、咲かせてくれるのが今から楽しみですね
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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