5月に入り、家庭菜園を始める方も多いと思いますがしょしん、春一番に行うのがジャガイモの植え付けです。
ジャガイモはそれほど手をかけなくても、比較的簡単に育てることができる人気の野菜です。
今回は、ジャガイモの栽培方法と、上手な育て方のポイントについてご紹介します。
ジャガイモの植え付け時期
ジャガイモは春と秋の2回、植え付け時期があります。
・春 … 3月~4月中旬くらいまで
・秋 … 8月下旬~9月
※植え付け時期は関東標準になります。
初心者に向いているのは春の植え付けで、秋の植え付けは以下の理由などから、栽培や収穫が難しくなります。
・種イモの販売期間や植え付け期間が短い
・夏~秋の暑さで種イモが腐りやすい
・冬の寒さが早いとジャガイモが大きく育ちにくい
初心者でも失敗しない栽培方法
ここでは春の植え付けを前提に、ジャガイモ作りで失敗しないための、ポイントをご紹介します。
※事前準備のポイントと注意点
※プランターでの栽培
プランターを使用する場合は、深さ30cm以上の深型プランターを用意しましょう。
横幅が30~40cmで1株、80cm程度で2株植えられます。
土は市販の野菜用培養土が使用できます。
※畑での栽培
通常は石灰を入れて、土の酸度調整をしますが、ジャガイモは酸性の土が好きな野菜なので、ジャガイモを育てる土には石灰を入れないようにします。
植え付けの1週間以上前までに、1㎡あたり完熟堆肥2~3kgと、成分8-8-8程度の化成肥料や、有機配合肥料を100gほど施してよく耕しておきます。
初心者におすすめの品種
ジャガイモには「男爵薯(だんしゃくいも)」「メークイン」「キタアカリ」「インカのめざめ」などさまざまな品種がありますが、品種による育てやすさには、それほど差がないので、料理での使いやすさや食感の好みなどで、好きな品種を選んで大丈夫です。
料理での使い分けは本当に大事で、私は以前メークインが残ってたので、ポテトサラダを作ったのですが、なんと潰したら、団子になってしまい、マヨネーズを入れたら他の材料と、混ざらなくて捨てました。
またカレーに男爵を使ったら、崩れて原型がありませんでした。(カレーにはメークインです)
メークインは、コロッケにしても団子状態でまずいです。(コロッケには男爵です)
インカの目覚めは、私の大好きなジャガイモで、少し甘味があるので、丸ごと茹でて熱いうちに、バターを載せて食べると美味しいですよ
作る料理によって、どのジャガイモを選ぶか決めましょう
失敗しない種イモ選びと購入の時期
種イモとは、農林水産省の検査機関の検査に合格し、品質がきちんと保証されているイモです。
スーパーなどで売られているジャガイモではなく、合格証の付いた種イモを、購入するようにしましょう。
初心者が失敗しないための、選び方のポイントは、切らずにそのまま植えられるくらい、小さな種イモを選ぶことです。
1.種イモを購入する
種イモは12月下旬ごろから、販売が始まりますが、冬は寒さで種イモが腐ってしまうことも多く、初心者は暖かくなる3月以降に、購入して始めるのが安心です。
目安としては、1kg20個程度入っているものがお勧めです。
2. 芽出しをします(浴光育芽)
植え付けの2~3週間前から、種イモの芽出しをします。
毎日朝から夕方くらいまで、日なたに種イモを並べ、太陽光に当てます。
夜は寒いため家に取り込みます。
これを2週間くらい行っていると、種イモから芽が出てきます。
緑や赤、紫色の硬い芽が出てくればOKです。
芽出しは必ずしも行う必要はありませんが、芽出しをすると種イモを、そのまま植え付けたときよりも、発芽がそろって、その後の生育がよくなります。
3. 種イモを切ります
1個が30~50g程度の種イモは切らずに、そのまま植え付けますが、約50g以上の大きい種イモは、芽出し後、大きさに応じて切ります。
切り方は、1片が平均40g程度になるように、芽が出ている場所を残して縦に切ります。
切った種イモは、切り口から腐るのを防ぐため、切り口に「草木灰」や「ハイフレッシュ」などを付けてから、直射日光で1日天日干しして乾かします。
長時間乾かすとしなびてしまうので注意しましょう。
4. 種イモを植え付けます
種イモを水はけのよい場所に植え付けます。
幅60~70cmで深さ10cmくらいの、植え溝を掘り30cm間隔で植え付けます。
植え付ける場所が深すぎると、芽が出にくくなるので、土が5cm上にのるくらいが目安です。
5. 芽かきをします
ジャガイモから出てきた芽が、5cm程度に伸びたら、硬くてよい芽を数本残して、残りは引き抜きます。
通常は2~3本残すのがよいと、言われていますが、残す本数は好みで大丈夫です。
種イモが動かないようしっかり押さえ、土の下の方で芽を切るようにしましょう。
こうしてしばらく様子をみて定着したら、肥料を施していきますが、育て方については次回ご紹介します。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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