気温が高い日が続いてますが、そろそろムカデが出てくる季節です。
昨日の早朝、キッチンで大きなムカデを見つけ、朝から奮闘し殺虫剤では死なないので熱湯をかけました。
夜には餌をもとめて、家屋に侵入することもあるので、布団の中に入ってきて噛まれるケースがあります。
今回はムカデに噛まれた時の応急処置や、してはいけない事をご紹介します。
目次
ムカデの発生時期
ムカデは春から秋にかけて発生しやすくなります。
出典元:https://kujo-katsu.com/
特に5月から6月の時期に多くなります。
なぜならこの時期は産卵期のため、活動が活発になるためです。
また梅雨の時期も関係していて、湿気のある場所を好みます。
9月から10月にかけては、小さなムカデの活動が活発になり、エサを探して家の中に侵入してくることが多いです。
「ムカデに刺された」という方が多いですが、正確に言えばハチのように、毒針を使って刺しているわけではなく、 鋭い顎で噛みついているため「ムカデに噛まれた」と言う方が正解です。
ムカデが家に入ってくる原因
ムカデが家に入ってくる原因の一つがゴキブリです。
出典元:http://heritage.tokyo.jp/
ゴキブリはムカデの好物らしく、実はゴキブリを追って屋内に、侵入してくるものが多いのです。
ムカデが出没しやすい場所とは、「薄暗い隙間があり、ジメジメと湿っていて、エサとなる虫がたくさんいる場所」となります。
家の中にムカデが頻繁に出現する場合、この3つの要素を満たしてしまっているのかもしれません。
ゴキブリの多い家には、ゴキブリを狩るためにムカデも、侵入してきやすいということになるのです。
ムカデに噛まれた時の対処法
ムカデは攻撃的で毒性をもった害虫で、噛まれてしまうと患部が赤く腫れあがったりします。
痛みが強く、腫れもあり発熱や吐き気など、具合が悪くなるようでしたら、すぐに病院に行くようにしましょう。
ムカデの毒はハチ毒と成分が似ており、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。
すぐにお湯で洗い流す
お湯で洗い流すのは、ムカデに噛まれてすぐの応急処置です。
時間が経過してから温めると、逆効果になりますのでご注意ください。
塗り薬を塗るのは危険
ムカデは噛むと同時に毒素を放出します。
これが皮膚の炎症や痛みを、引き起こしている原因なので、まず毒素を洗い流すことが大切です。
ムカデの毒は熱に弱いため、43℃から46℃の熱で失活します。
43℃~46℃のお湯で5分以上洗い流します。(温熱療法)
50℃以上となると、やけどの危険性があるため、注意が必要です。
温熱療法は患部を温度を43℃以上に、保ちつづけることがポイントです。
必ずシャワーや流水で洗い流し続けて下さい。
洗面器にためたお湯で、温めようとされる方が多いですが、お湯はすぐに冷めてしまいますので、必ず43℃以上をキープした熱いお湯で、患部をあたためるようにして下さい。
40℃以下の温度が低すぎる場合は、毒の酵素活性が増加し、痛みが増し逆効果になります。
ムカデに噛まれた時にしてはいけない事
冷やさない
虫に刺されたり、噛まれたりというと、冷やすイメージがありますが、ムカデの毒に対しては厳禁です!
冷やすことで、痛みが増し、けいれんや気絶することがあります。
ぬるま湯(40℃程度)であたためない
温熱療法でお湯であたためると効果がありますが、40℃程度のぬるいお湯だと、逆に毒が活性化されて症状がひどくなる事もあります。
※ムカデの毒は43℃以上でないと失活しません。
また、噛まれて時間がたっている場合、温めるのは逆効果になりますので注意をして下さい。
毒を吸い出さない
ムカデはハチのように毒液を注入するのではなく、頭部にある大顎や肢の先の爪で皮膚に傷をつけ、大腮の根本にある毒腺から毒を塗りつけます。
毒を口で吸いだすということは、口の中に毒を入れると同じことになりますので、口で吸いだそうとすると、口内の腫れ等の原因となります。
悪寒・嘔吐・気道閉塞などの危険性がありますので、絶対やめてください。
また、絞り出そうとする行為もNGです。
毒を浸透させてしまう恐れがあるため、余計に腫れが酷くなる場合があるからです。
ムカデ退治の方法
熱湯をかける
市販の殺虫剤も有効ですが、とくにムカデの弱点は「熱」です。
ムカデは50℃程度のお湯を掛けられると、ほぼ一撃で動けなくなります。
ドライヤーで高温の熱風をあてる
お湯を沸かしている時間がなく、熱湯が使えないときは、ドライヤーも有効な武器になります。
ドライヤーで高温の、熱風を浴びせることで、周囲を汚すことなく安全に、ムカデの動きを止められます。
ムカデの侵入対策
ムカデは部屋の壁などにある小さな、隙間から入ってきますので、隙間を塞ぐ、また入ってきそうな隙間に殺虫剤を撒くのも効果あるはずです。
ムカデ・ゲジ専用の白い粉タイプの殺虫剤がホームセンターなどで売られています。
またムカデは樟脳のニオイが苦手なので、樟脳のニオイによって、ムカデが近寄らなくなることが期待できます。
ムカデが侵入しやすい場所に樟脳を置くのもよいでしょう。
寝室には樟脳を置き、もし見つけたら熱風か熱湯をかけて退治しましょう
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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