あなたは綿の花を見た事がありますか?綿は植物の実から採取します。
花後に実る果実が裂けて、中からフカフカの白い綿が出てくるんですよ。
私も初めて綿を育て、採取した時はとっても感動しました。
今日は綿の育て方や、収穫後の、綿の使い方についてご紹介します。
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目次
綿の花って何?
花後に実る果実が、裂けると白い綿毛が生じ、この綿毛は繊維として利用されています。
また、繊維を取り除いた種子からは、食用油が採取できるため、世界各地で広く栽培されている植物です。
私の家から車で、20分程の所に位置する、倉敷市児島でも昔は、綿花の栽培が盛んだったそうです。
綿花は塩分のある土でも、育つ特性があり、干拓地である倉敷市児島では、この時季はちぎれ雲のような、白い綿が児島地区の畑一面に、広がっていたそうですよ。
その後、繊維の街、児島から倉敷帆布や、ブランドの制服や、ジーンズなど名産品が生まれました。
児島は小さな町ですが、縫製の技術の高さは素晴らしいものです。
綿の育て方
綿の花期は7月~8月で丁度今の季節です。
花期になると、分枝した茎の葉の付け根に、花径4~6㎝程度の花を咲かせます。
花は淡い黄色をした5弁花で、花弁の基部は暗褐色になっています。
※基部が暗褐色にならない品種もあります。

出典元:種松山 西明院
花の中心では、多数の雄しべが癒合して、筒状になっており、その先端部分に雌しべがあります。
花の構造は同じアオイ科の、ハイビスカスやフヨウ、オクラなどと同じです。
花は一日花で夕方には、萎んでしまいますが、花期の間に次々と開花します。
萎んだ花はやや赤味を帯び、淡いピンクに染まります。
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
多湿な環境を嫌うので、風通しの良い場所で育てて下さい。
弱アルカリ性の土壌を好むので、あらかじめ用土に、苦土石灰を混ぜ込んで、土壌の酸度を調整しておいて下さい。
水やり
発芽後1か月~1か月半の間は、苗はほとんど成長しませんが、地中では根が育っています。
この時期に多湿な環境が続くと、根腐れを起こしたり、立ち枯れ病を発病しやすくなります。
水のやりすぎには注意して下さい。
梅雨が明けて気温が上がると、地上部もどんどん成長するようになります。
庭植え、鉢植え共に、用土が乾いたらたっぷりと、水やりをして下さい。
特に開花中の夏場に、水切れをさせると、コットンボールが大きく育ちませんので、水切れに注意して下さい。
また日中に水やりをすると、枯れることがあるので、水やりは朝に行うようにします。
※ 私も以前、失敗しましたが、日中に水やりをすると、土の中の温度が高くなってるので、水がお湯になり枯れてしまいます。
肥料
あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。
肥料が多すぎると、葉ばかりが茂り、花付きが悪くなるので注意して下さい。
庭植えの場合は、元肥を施す必要はありません。
生育が悪いようなら、即効性の化成肥料を施して下さい。
鉢植えの場合は、用土に元肥が入っていない場合は、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで下さい。
追肥は7月上旬頃までの間、緩効性化成肥料を定期的に施します。
または、薄めの液体肥料を週に1回程度施して下さい。
植え付け
庭植えの場合は、あらかじめ用土に、苦土石灰を混ぜ込んで、土壌を弱アルカリ性に傾けておきます。
植え付け場所の、水はけが悪いようなら、用土に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作って下さい。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの、配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
高性種で10号鉢に1株、矮性種で6号鉢に1株が目安です。
摘芯
綿は、放っておくと草丈ばかりか高くなり、花を付けにくいので摘芯を行います。
時期は本葉が5~6枚の頃、または7月中旬~下旬です。
収穫
コットンボールが、弾けた直後のワタは、水分を多く含んでいますので、収穫は弾けてから、2日ほど経ってから行って下さい。
また雨にぬれると、形が崩れたり黒ずんでしまうので注意しましょう
切り花として利用する場合は、コットンボールが1~2個ほど、弾けた段階で切り取ります。
家の中で逆さに吊るして乾燥させると、他の果実も弾けてきます。


綿の花の増やし方
種の採取と保管
種まきで増やすことが出来ます。
種はワタの中に入っています。

出典元:北海道の綿花栽培
出来るだけワタを取り除き、しっかりと乾燥させてから、冷暗所で保管して下さい。
種まき
適期は5月初旬~中旬です。
種についている綿は、水を弾いてしまうので、一晩水につけておきます。
直根性で移植を嫌うので、種まきは直まきします。
地植えの場合は、30~50㎝間隔で2~3粒ずつ、鉢植えの場合は、6号鉢~10号鉢に2~3粒ずつで、覆土は1~2㎝程度です。
発芽温度は20℃~25℃です。
水を切らさないように、管理したら10日ほどで発芽します。
発芽したら元気な苗を残して間引いて下さい。
綿の病気・害虫
苗立枯病
苗が小さい時期の低温、過湿な環境で発生しやすくなります。
育苗中は水のやりすぎに注意して下さい。
ハマキムシ、ナメクジ
ハマキムシはアオイ科の植物に発生しやすい害虫です。
葉がクルっと巻いていたり、糸で綴り合わせられていたら、中にハマキムシが潜んでいます。
見つけ次第捕殺するか、数が多いようなら薬剤で対処して下さい。
苗が小さい時期は、ナメクジに食害されることがあります。
ナメクジ用の薬剤を使うか、夜に見回って捕殺して下さい。
ナメクジに食べられては困るので、夜だけでも苗ポットで、覆うのもいいかもしれませんね
私も数年前に、綿の種を頂き、ベランダで育てた事がありますが、綿が植物で実が裂けてその中から、出て来るという事が想像がつかなくて、興味深々でしたが、ある日綺麗な花が咲き実になり、それが裂けて中から、ふかふかで真っ白い綿が出てきた時は、とても嬉しかった思い出があります。
収穫した綿は少しでしたが、記念に小さなピンクッションを作りました。
実が裂けてその中から、綿が出てきた時は、本当に感動しますから、あなたも是非育ててみて下さいね
4月~5月になると、綿の種の無料プレゼントを、してますのでネット検索してみて下さい。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


