この春から一人暮らしを始める学生さんは、これからが物件探しのシーズンですね
学生の賃貸アパートは、おとり物件が多いとよく聞きます。
時間やお金を無駄にしない為には、一体どうすればいいのか、どうしたらおとり物件の被害を防げるのでしょうか?
この記事では大学生になる孫と一緒に、岡山から大阪の物件を、探しに行った時の体験談を書いてます。
目次
学生賃貸アパートおとり物件の見分け方
賃貸アパートを探す時は、県内なら店舗に行けますが、遠方の場合はネットで調べます。
ネットにはたくさんの不動産屋が掲載してるので、だまされやすいので注意が必要です。
おとり物件にだまされない為にすること
おとり物件で、だまされない為にはどうすればいいのでしょうか?
その一つの方法として「この物件いいかも」と思ったとき、おとり物件ではないかを確認するために一番いい方法は、不動産事業者と「現地待ち合わせ」を要望するということ。
そうすれば「架空物件」を見分けることができます。
気になる言動があれば「会社名 おとり」「会社名 評判」と検索してみれば、得られる情報もありますね
2020年に孫が大阪の専門学校に進学し、一人暮らしを始めるので物件を探しに、娘と孫の3人で岡山から大阪に行った時の事です。
ネットで見つけた物件の不動産屋に行きましたが、おすすめの物件を内見するまで、ほぼ1日かかりました。
なかには、おとり物件もあったので、被害に合わない為にはどうすればいいのでしょうか?
学生アパートの探し方
物件を探すときはパソコンやスマホで、不動産屋のサイトで希望の条件を指定し、検索して探すのが一番早いですね。
この時に検索窓に「大阪北区3万円以下の物件」「大阪城東区・敷・礼なしの賃貸」などと具体的に入力すれば絞り込みができます。
こうすると希望の格安物件が出てきますが、気をつけたいのは、ここ数年成約済みの物件なのに「ご紹介が可能です」とユーザーへ連絡が来るなど、悪質な業者による「おとり広告」が問題視されています。
家賃がとても安い物件のウェブ広告などを見て、不動産事業者に問い合わせをしてみると「紹介できます」と言われ、店舗まで出向くと「先ほど、申し込みが入ってしまいました」と別の物件を勧められる事があります。
実際には広告に出ていた物件が、すでに入居済みであったり架空の物件のケースもある様です。
これがいわゆる「おとり広告」というものです。
遠方から交通費を使って出向いてるのに、こんな事をされたら、たまったもんじゃないですよ
学生賃貸アパートおとり広告とは?
おとり広告は3パターンに分類されます。
架空物件 物件が存在しないため、実際には取引することができないケースです。
意思なし物件 物件は存在するが、実際には取引する意思がない物件のことです。
非常に安い賃料などの好条件が提示されていますが、いざ店舗に行ってみたら「内見できません」「大家さんが変な人なんです」などという言い訳をして契約させないようなケースがあります。
契約済み物件 物件は存在しますが、すでに契約されている為、実際には取引の対象
になりえない物件です。
すでに入居者がいる物件や、申し込みが入っている物件のため取引ができません。
不動産屋になんやかやと振り回されて、これもひどい話ですよね~
おとり物件に問い合わせしてみたら?
パソコンで検索してたら、¥19000という格安物件を見つけたので、問い合わせの電話を入れたら、すぐにスマホに見積書が送信されてきたのですが、敷金・礼金・仲介手数料・鍵交換・ハウスクリーニング・火災保険・保証料などで初期費用がなんと20万円以上でした。
その上、早く内金を入れておかないと、決まってしまいますと明日中に入金をとせかされました。
内見もしてないのに、パソコンで申し込みして、入金するのはおかしいと思い断りました。
学生賃貸アパートおとり物件被害にあった体験談
おとりか物件かどうかは、現地に下調べに行くのが一番いいのでしょうが、遠方だとそれも出来ませんね
その後ネットで見つけた物件で、いいのがあったので問い合わせをし、内見するのに大阪まで行きました。
事務所は狭い路地の中の古いビルの3階で、廊下も店舗もとても狭く事務所での物件探しに、半日かかりました。
学生賃貸アパートの内見
ようやく内見する物件が決まり、担当者と5件の物件情報を持って、現地に案内してもらったのですが、1件目は10階で凄く安かったんですが、かなり古くて汚なくバスルームを見た時に「このお風呂に孫は入らせたくない」と感じました。
2件目は5階の角部屋で出窓とベランダ付きで、裏は桜並木の遊歩道があり、とても環境のいい物件でした。
3件目はエレベーターなしの狭い階段を、4階までゼーゼー言いながら登りましたが、部屋は狭く毎日重い鞄を下げて、遅刻寸前でかけ降りるには危険なのでパスしました。
帰りの新幹線の時間もあったので、残りの2件は見る時間がなくなってしまいました。
残りの2件はこれより悪いと言われ、どうしても今日決めて帰りたかったので、2番目に見た部屋以下の物件なら見る必要はないので、担当の方の判断を仰いだら、2番目の部屋が一番広くてきれいだと言われたので、事務所に戻り契約する事にしました。
学生賃貸アパートおとり物件の手口
ところが契約しようとパソコンで申請したら、移動中の間に他の不動産屋に契約されてしまい、契約できなくなってると言うのです。
これも本当かどうかは定かではありませんが…
この時この物件を不動産屋の、パソコン画面で見てた時に、娘が2階に¥16000円の空室を見つけ、聞いたらこの物件は隣にクレーマーが住んでるのが原因で、両隣が退去したのでおすすめ出来ませんと言われ、少し家賃の高い5階の空室をすすめられました。
これも事実かどうかは解りませんが…
「そんなの困る」と3人で顔を見合わせてたら、奥の方から店長らしき人が出てきて、真ん中の部屋なら3月に空きますというので、出窓なしで¥1000安く申し込み書を記入しました。
ところが今度は、FAXが受理されるまで安心出来ませんとの事で、管理会社に電話を入れてきちんと1番で、申し込みされてるか確認してくれて、ようやく契約までこぎつけました。
シーズン中はこんな事も日常茶飯事と聞き、まさに争奪戦だと実感し、もう少し来店が遅ければ、どこも空室がない状況になってて、この時は本当にぎりぎりセーフでいい部屋を借りる事が出来たと喜んでました。
敷金・礼金・仲介手数料が全て¥0
家賃がなんと¥20000
共益費¥6000
水道代¥2000で合計月々の賃料は¥28000の物件を借りる事ができました!
これがその時契約したワンルームの賃貸アパートです!
初期費用はなんと、合計53000で済みました!
保証料2年間¥15000
火災保険2年間学生割引¥10000
4月分の家賃無料(5月分家賃前納¥28000)
おまけにミニ冷蔵庫とミニコンロ付きでラッキーでしたが、残念なことはWi-Fi接続がないのでルーターを借りるのに毎月¥3000いります。
鍵交換¥10000とハウスクリーニング代は、不動産屋がサービスで無料だったので、とても助かりました。
大阪でも探せば、こんな安い物件もあるものだと、この時は本当にいい部屋を借りる事が出来たと喜んで岡山に帰りました。
今回はいい不動産屋さんにあたり、新大阪の駅まで送迎までして頂き城東区の環境のよい所で、孫も新しいスタートが出来そうだと喜んでおりました。
まとめ
こうしておとり物件に振り回されながらも、なんとか3月末に契約したのですが、4月になって不動産屋から連絡があり、今の入居者の退去が遅くなり、入居が4月半ばになるというのです。
それでは入学式どころか、学校も始まってしまうじゃないですか!
近ければ家から通う事も出来ますが、大阪ではそれも無理!
あげくの果てには「他の物件ではどうでしょう」なんて言い出す始末です。
それまで他の空室を貸して欲しいと、お願いしましたがそれも駄目でした。
その間土日をはさんでたので、金曜には岡山に帰り、2泊はカプセルホテルで過ごし、後の2泊はビジネスホテルで宿泊しながら、通学するというありさまでした。
そちらの手違いなんだから、宿泊代だけでも支払ってと言いましたが、それも無理でした。
3月はホテルはどこも満室で、キャンセル待ちで予約するのも一苦労でした。
こうしてどうにか1週間遅れで入居出来て、2年間過ごしたのですが、なんと退去時に事故物件だったことが判明しぞっとしました。
事故物件だという事も提示してなかったので、原状回復費用は無料で話し合いはつきました。
孫が言うには、毎晩気配を感じ眠れなかったそうで、がりがりにやせ細って帰ってきました。
その後孫は高知大学の編入試験に合格し、高知に移り自然豊かな街で元気を取り戻し、楽しい学園生活を終え、2022年に無事大学を2年で卒業しました。
本当に知らない土地での物件探しは大変でした。
あなたもおとり物件の被害にあわない様に、くれぐれもご注意下さい。