厚生労働省は2023年度より、帯状疱疹ワクチンの接種費を助成する区市町村への補助事業を実施しています。
現在50歳以上の方を対象に、接種希望者は補助を受ける事ができます。
帯状疱疹の痛みは、当事者にしかわかりませんが、本当に激痛が数週間続き苦しみもがきます。
この記事では「帯状疱疹のワクチンは50歳以上は助成される？激痛に苦しんだ体験談」をご紹介します。
目次
帯状疱疹ワクチンとは？
今ではもう当たり前の様になってますね。帯状疱疹が流行ってるからってコロナワクチン打たなかったのに帯状疱疹のワクチンを打った人がいる。矛盾してないか？ https://t.co/cAGCKcM7ys
— くにさん＠小さな町の柔整師。 (@PatagoniaGG45) August 17, 2024
コロナワクチンは以前は無料で受けれましたが、帯状疱疹ワクチンは高額なのに助成がありませんでした。
帯状疱疹の予防接種を受けたくても、費用が高いので受けれない為、近年、患者が増えだしたので、補助を出す自治体が少しずつ増えてきました。
ちなみに私の住んでいる岡山県は、助成があるのは何故か、美作市、勝央町、久米南町、和気町、美咲町などで、岡山市や倉敷市は全額個人負担なのは「どうして？」と疑問ですね
帯状疱疹の原因
帯状疱疹は皮膚の病気で、水ぼうそうと同じウイルスが原因で起こり、帯状の痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが出ます。
帯状疱疹の症状は3～4週間ほど続きます。
加齢や疲労などによる免疫力の低下で、体内に潜伏していた「水ぼうそう」と同じウイルスが活性化され発症します。
患者は50歳以上に多く、50歳～80歳までに約3人に1人が、発症するといわれています。
また発症した方の約2割に帯状疱疹後神経痛（PHN）が現れるといわれています。
そして治った後も神経痛などの合併症が長引き、発症した方の約2割に帯状疱疹後神経痛（PHN）が現れると言われています。
帯状疱疹の症状
帯状疱疹の症状は、最初は蕁麻疹の様なかゆみが出てきて、時間の経過とともに、だんだん広がり痛みがともなってきます。
原因のわからない痛みが体の片側に起こり、そこに帯状の突起した発疹が出てきたら、帯状疱疹が疑われますので、すぐに医療機関を受診しないとひどくなりますよ
帯状疱疹の治療は、発症から72時間以内に、治療を開始するのが最も効果的です。
帯状疱疹の予防
帯状疱疹の予防は生ワクチンや、不活化ワクチンが有効とされています。
いずれも任意接種で、生ワクチンはおよそ1万円、不活化ワクチンはおよそ4万4000円と高額で全て自己負担です。
通常は不活性ワクチンを2回摂取するので、この金額になりますね。
こんなに高いと接種したくても、やはりためらいますよね～
帯状疱疹で激痛に苦しんだ体験談
帯状疱疹と言えば過去に、天皇家の雅子様がストレスと過労で、発症されて長年公務を果たせなかった事が記憶に新しいですよね
あの当時はまだ帯状疱疹は、聞きなれない病気でしたが、最近は50歳以上の患者が増えて来て、誰でもかかる病気として知られる様になりました。
帯状疱疹の初期症状
ここでは私の、帯状疱疹で苦しんだ体験談をお話しさせて頂きます。
私は数年前からストレス性の蕁麻疹で、かゆみに苦しんでまして、かゆみ止めは飲んでました。
その日背中に少しかゆみを感じながら仕事を終え、トイレでかゆいなあと思い、患部を触ってみた時に「なんか湿疹の出てる場所が盛り上がってるなあいつもと違うな」と感じたのですが、腰～背中に斜めにかゆくて気になり、ロッカーで着替えをしてる時に、同僚にみてもらい、スマホに撮影してもらいました。
この時は２人で何だろうと話しながら、帰宅しましたが、画像を見ていて気になったので、娘に画像を送信してみました。
すると娘から「これは帯状疱疹だから、明日すぐに病院にいかないとひどくなるよ」と返信がありました。
娘は介護福祉士で施設で働いていて、これまでに色んな患者を、お世話してきた経験があるので、すぐにわかったそうです。
帯状疱疹の激痛
私は2024年1月に帯状疱疹になりました。
以下が私が帯状疱疹になってから完治するまでの経緯です。
1月18日
夜20時に、遅番の仕事が終わった後でした。その時はかゆみだけで蕁麻疹かなと思ったのですが、触ってみたら少し盛り上がってました。
1月19日
かゆいので背中を主人に、スマホで撮影してもらったら、ひどくなってました。
1月20日
いつもの蕁麻疹の薬を飲んだけど、かゆみが治まらないし、病院も今日は昼までなので、仕事を早退しかかりつけの皮膚科で受診し、「帯状疱疹」と診断されましたが、この時点では 痛みも全くなくて元気でした。
しかしこの日の夜いきなり激しい痛みと、けいれんに襲われ苦しみました。
1月21日
朝からずっと痛い！右脇腹がキリキリと、まるでキリで揉まれる様な激痛で脂汗でびっしょり！
この痛みはおかしいと感じる。腸に差し込む痛み…
その時に頭をよぎったのが、３年前の腸閉塞の手術でした。
1年に腸閉塞で3回も入院し、とうとう手術しましたが完治ではなく、将来、再発の可能性もあると医師から告げられていた事が脳裏をかすめました。
この痛みは尋常ではない、再発したのでは？
このままでは死んでしまうと怖くなり、娘に電話して、緊急外来で倉敷中央病院で、腸閉塞の検査をしてもらいましたが、異常は見つかりませんでした。
その時に背中の発疹があまりにもひどくて、医師も驚き写メを撮らせて下さいと言われました。
その時の画像です。
幸い、腸閉塞の再発ではなく、帯状疱疹と診断され薬を処方してもらい帰りました。
1月22日・23日
痛み止め飲んでも効かず、2日間は激痛の苦しみでした。
1月24日
かかりつけ医から、毎日消毒に来るように言われてたのに、動けずこの日やっと受診し、痛み止めが効かなくて眠れないと言ったら「ロキソニン」を処方してくれ、2時間だけ眠る事ができました。
倉敷中央病院では、ロキソニンは高齢者にはきついとの事で「カロナール」を処方されてましたが全く効果なしでした。
1月26日
湿疹が枯れて来てるのが、わかるがまだかゆみや痛みは残ってる。
1月27日
傷みは和らいだが、かゆみがひどい
ロキソニンは6時間あけて飲まないと、胃潰瘍になるので、痛くても飲めないのが辛かった
1月28日
仕事は休んでましたが、いつまでも休んでられなので、仕事に出たがかなりこたえた。
2月10日
8時と15時にロキソニン、夜は飲まないで我慢する
痛くても痛み止めの薬を飲む回数を、減らしていかないと、副作用が怖いので我慢する
2月12日
ロキソニン8時と15時に服用し、夜は飲まなくても痛みなく眠れた
2月20日
1日痛み止めなしでかゆみは少しあるが、痛みなしで過ごせる様になった。
2024年8月現在は、まだかゆみはありますし、帯状疱疹の後はやけどの跡の様にケロイドが消えません
医師が言うには「帯状疱疹の患部はやけどした状態と同じだから、ケロイドはずっと残る」そうです。
と言う事でまだケロイドが残ってるので、温泉に行きたいけど行けないので悲しいです。
幸い帯状疱疹と気づくのが早くて、重症化しなくて済みましたが、それでも1ケ月は苦しみました。
帯状疱疹にならないために
帯状疱疹の予防には、過労やストレスなどで、免疫機能が低下しないようにすることが大切です
適度な運動をして体力をつけ、日頃から体調管理を心がけ、予防接種を受けることです。
ただ予防接種は帯状疱疹を、完全に防ぐものではありません
帯状疱疹の治療
帯状疱疹の治療は、抗ヘルペスウイルス薬の使用ですが、皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛（PHN）が長期間にわたり痛みが続くことがあります。
根本的な治療方法がなく、何か月、あるいは何年も強い痛みが、残ってしまうことがあります。
痛みがひどい場合には、神経の周りに局所麻酔薬を直接注射する「神経ブロック」が選択されることもあります。
50歳以上で、帯状疱疹を発症した人の約2割が、PHNに移行すると言われていて、発症部位によっては、角膜炎等による視力低下や失明、Ramsay-Hunt症候群（耳介部の水疱形成、顔面神経麻痺、難聴、めまい）といった合併症がある怖い病気です。
帯状疱疹ワクチン助成制度
厚生労働省は2023年度より、帯状疱疹ワクチンの任意接種に要する経費について、区市町村が助成する金額に対して、都の補助率は1/2、ただし、生ワクチンの場合は5,000円/回（1回のみ）、不活化ワクチンの場合は10,000円/回（2回まで）を上限として助成しています。
ワクチンの効果は最短でも5年とされているため、再接種には5年以上の間隔を空ける必要があります。
また免疫抑制をきたす治療を受けている方や、妊娠中の方には接種できません
帯状疱疹ワクチン助成金申請方法
帯状疱疹ワクチン助成金を申請するには、以下の様な物が必要です。
- 町が発行した予診票
- 本人確認書類（マイナンバーカード、健康保険証、運転免許証など）
予診票が届くまで2週間程度かかる場合があるので、接種希望者は早めに申請しましょう
医療機関へは、接種料金から助成額を差し引いた額を支払うので、この時に予診票がいりますのでご持参ください。
また協力医療機関以外の医療機関で接種した方は、接種した医療機関で接種費用を一度全額自費で負担して、後日償還払いの申請をしてください。申請は、郵送でも可能です。
協力医療機関以外の医療機関で接種した方は、接種した医療機関で接種費用を一度全額自費で負担し、後日償還払いの申請をしてください。申請は、郵送でも可能です。
まとめ
帯状疱疹は治った後も痛みが残る事が多くてホンマに辛いから早めに治療した方がいいよ。
神経痛みたいな感じでよくうちの利用者さんが痛がってる…。 pic.twitter.com/xdCL3RGd2x— ユウスケ＠ホロリス兼MIDD🌸👯♀️🍑🥟🏴☠️🤖🐾🎹✨🌃❣️🤍💛 (@yusukebokujo) August 17, 2024
帯状疱疹ワクチンは50歳以上は助成される？激痛に苦しんだ体験談をご紹介しました。
まさか自分が帯状疱疹になるなんて、思いませんでしたが本当に苦しみました！
帯状疱疹ワクチンは任意接種なので、市区町村で独自に補助を出している地方もあります。
福岡市では助成金制度を利用しなくても、安い金額で接種できます。
★1回目に不活化ワクチンを接種した場合は、2回目まで忘れずに接種してください。
２回目までに6ケ月あくと、助成が受けられなくなるので注意しましょう
自分は元気だから帯状疱疹なんてならないと過信せず、50歳以上で毎日多忙な方、生活が不規則な方は、帯状疱疹になる可能性が高いので必ず接種を受けて下さい。
