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病気

怖い腸閉塞の症状と体験談・繰り返さないための予防と食事療法

腸閉塞は繰り返すとは聞いてましたが、まさか半年も経たず2ケ月目に、激しい嘔吐と胃痛が襲ってくるとは思いませんでした。

1回目の退院後は、以前と全く同じ食事をしてたのが悪かった様で、今回は退院時に栄養士さんに食事療法の指導を受けたので、その詳細をお伝えします。

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怖い腸閉塞の症状

腸閉塞(イレウス)は、何らかの原因で、腸の中で食べ物や消化液など、内容物の流れが止まってしまいます。

腸が正常な働きをする場合、口から摂取した飲食物は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を通って消化・吸収され、肛門から便となって排泄されます。

ところが腸管が閉塞する(ふさがる)と、消化途中の食べ物だけでなく、消化液も再吸収されずに貯まってしまい、腸がふくれてきます。

そのため、腹痛、嘔吐、便が出ない、ガス(おなら)が出ない、お腹がはるなどの症状が出ます。

腸管に消化液が貯まったまま、再吸収されないため脱水と電解質異常(ナトリウムや塩素、カリウムなどのバランスが崩れる)が現われます。

重篤にな るとショック状態や、意識障害を起こすこともあります。

腸閉塞の種類

単純性イレウス
単純性イレウスは腸管の閉塞のみで、血行障害はないものを言います。

最もよくある 原因は、腹膜炎や腹部の手術後に起きる癒着(腸と腹腔壁や、腸同士がくっつく)がもとで、腸管が曲がったりふさがったりするものです。

単純性イレウスでも、腸管の拡張が強いときや、全身状態への影響があり、手術でなければ改善が見込めない場合、速やかに手術することが必要です。

私も20年前に、子宮全摘出手術をしてるのが原因でした。

それが今になって出てくるなんて、思いもしませんでした。

最初は「この頃よく食あたりをするなあ、加齢と共に胃腸が弱くなったのかな?」と安易に考えて痛み止めや整腸剤を飲んで過ごしてました。

私の場合は腹痛ではなく、差し込む様な胃痛でした。

症状がひどい時は病院に行きましたが、軽い時は薬を飲んで、2日も寝てたら治るので、近くの病院で、胃腸炎と診断された事を信じ、2年間放置しておりました。

ところが2年後に、緊急入院しなければいけなくなり、倉敷中央病院で癒着性腸閉塞と判明したのです。

複雑性イレウス
複雑性イレウスは、腸管が癒着したり、索状物(癒着でできるヒモ)で、締めつけられたりねじれたり、腸管に栄養を送る血管がつまったり(腸間膜動脈血栓症)して、血行障害を起こしているイレウスで、緊急手術が必要です。

血液が腸に十分送られないため、腸が壊死して穴があいたり、敗血症(血液が細菌に感染して全身に損害を与える)や、多臓器不全になったりする原因になります。

複雑性イレウスの腹痛は、急激に始まりどんどん増強します。

腹部の膨満は目立たず、腸管全体が麻痺します。

ねじれて締めつけられた部分が、硬いこぶのように なり、押すと痛み触診でわかることがあります。

壊死が進むと、おなか全体に腹膜炎が起こり、危険な状態に陥ります。

これはとっても怖いですね

こうなると七転八倒の痛みで、気絶しそうですね~

機能的イレウス
機能的イレウスは、一部あるいは広範囲に、腸管が麻痺またはけいれんを起こし、内容物の流れが止まってしまった状態です。

麻痺性イレウスは腹膜炎や、血液中の電解質異常、各種中毒症などがもとで起きます。

けいれん性イレウスは、局部的な炎症や結石発作による腸管への、刺激などがもとで起きます。

腸管をコントロールする自律神経の、働きの異常が原因になることもあります。

手術するかしないかの判断は難しい

腸閉塞状態にあることは、比較的容易に判断できますが、手術が必要かそうでないのかの判断は、難しい様です。

私も最初は手術すると言われてましたが、その後症状が落ち着いたので、幸い手術は免れました。

手術をしても100%治る保証はなく、切った為に他が詰まる可能性が出てきたので、手術はしないと医師が判断しました。

不安はありましたが、身体にメスを入れると術後が大変ですからね~

問診や全身状態の判断をもとに、いくつかの検査を行い、治療方針を決めました。

腸閉塞は治療時期を逸すると、生命の危険があるため、迅速で慎重な判断が要求されます。

私も1度目は、入院の準備をして来てなかったので、症状が落ち着いたので、一旦帰りたい旨伝えたのですが、帰宅中に症状が悪化したら危険だからと、許可されませんでした。

腸閉塞の検査の方法

単純X線検査

最もよくおこなわれる検査で、腸閉塞の状態をとらえるのに、最も適しています。

通常では出現しない異常ガス像、消化液とガスで形成される鏡面像(液体とガスの境目が直線になって写る)や、拡張した腸管像を 確認します。

■超音波検査

超音波を使って、腸管内の液体貯留、腸管の拡張、腹水の存在などを観察します。

貯まっているガスが多いと、観察が困難な様です。

■CT検査

腹部の断面を撮影するX線撮影検査で、画像も鮮明なため、腹腔内の状態、原因、閉 塞個所部位を客観的に検討できます。

造影剤を用いると血行状態もわかるため、複雑性イレウスの診断に有効です。

私もこの検査を受けましたが、造影剤が入ってくると、体が温かく感じましたが特に違和感はなく、ドームに入る時も不安はなかったです。

■小腸造影

鼻から入れたチューブを通じて、あるいは口から飲んで小腸に造影剤を入れ、撮影するX線検査で、腸管の通過状態、拡張状態、運動状態を確認できる検査です。

治療中、治療後の経過観察として実施し、腸の機能をみる上で重要な検査です。

私は造影剤を入れると聞いた時、凄く怖かったんですが、この方法でなく腕に刺さってる注射針につながってる点滴のチューブを外し、そこに造影剤のチューブを差し替えて、注入してくれたので痛みもなく楽でした。

■注腸検査

大腸のイレウスのとき、閉塞個所や原因の特定のために、肛門から造影剤を注入して おこなう検査です。

機械的イレウスか、機能的イレウスかの判断に役立ち、病変部の腸管全体を観察するのに役立つ検査です。

閉塞のため内視鏡が通りにく くなっている場合でも、その奥の腸管がどうなっているのか情報が得られることがあります。

この方法でするのも、痛みが伴いそうで怖いですよね~

こんな検査をしなければいけないのなら、やはり体調のいい時に、内視鏡検査を受けておくべきですね(内視鏡検査も腸を空にするのに、下剤を飲むのが苦痛でしたが…)

私の場合、閉塞してるのが大腸でなく、小腸で良かったです。

多分大腸だったら切除は免れなかったでしょうし、命を落としてたかもしれません

そう考えると単純性イレウスで本当に良かったです!

■内視鏡検査

大腸のイレウスのとき、診断や腸内の圧力を、減らす目的で行なわれます。

病変を直接カメラで観察でき、腸管内部の組織を取って、精密検査をすることも出来ます。

■血管造影

造影剤を血管内に注入して、血液の流れを見る検査で、腸間膜動脈血栓症を疑うときに 行います。

診断が確定すること、血栓を溶かして治療することが目的です。

ただし血栓症では、受診時すでに腸管壊死、腹膜炎を起こしていることも多く、 丁度よい条件で検査できる例は少ない様です。

■MRI

電磁波を使って、人体の断面を自由に撮影できる検査です。

腸閉塞では、腸管全体の運動状態を動画で、見ることができるようになりましたが、撮影、画像処理に時間がかかることと、体内に金属(ペースメーカー、義歯、整形外科手術用の固定 金具など)がある場合は、撮影できないなど撮影時の制約事項が多いことから、緊急時には適さない検査です。

腸閉塞の初期は絶食と点滴

腸閉塞は腸管に消化液が貯まって、必要な再吸収が起こらないため、基本的に脱水と電解質異常が起こります。

口から水分や食事を補給するのは、病態を悪化させるだけで改善につながりません。

そこで絶食と点滴による水分・電解質の補給が必要となるため、通常は入院治療を行います。
腸閉塞の原因により治療は異なります。

私もこの方法で5日間絶食でしたが、体調が悪くなってから食事は摂取してないので、1週間絶食はきつかったですね~

腸閉塞の種類による治療方法

単純性イレウス
単純性イレウスの8割は、手術を行わない保存的治療で治ります。
絶食、点滴治療だけで治ることもありますが、通常は腸管の減圧のためのチューブを鼻から通します。

胃管と呼ばれる短い管と、イレウス管と呼ばれる十二指腸を越えた先に、留置する長い管があります。

深部に留置するイレウス管の方が、挿入 に苦痛を伴いますが、閉塞の改善にはより効果的です。

大腸の減圧には肛門から挿入する、減圧チューブを用います。

腸管に貯まった消化液は、腸管の壁の浮腫(むくみ)を増強し、より腸管内が狭まって流れが悪くなるという悪循環を起こします。

また内容物が腸壁を通り抜 け、血液中に入って細菌の増殖と拡散を、起こすことがあり、こうなると減圧治療とともに、抗生剤投与が必要となることもあります。

減圧により腸管の腫れがとれると、閉塞状態が改善されてきます。

■改善に時間かかれば手術

絶食、点滴治療できるのは1週間程度です。

私はこの方法で1度目は6日、2度目は8日間入院しました。

チューブによる治療が長期間に及ぶ と、のどや鼻の痛みにつながり、栄養管理も必要になります。

私のいとこはチューブを入れられ、きつかったと言ってました。

いとこも腸閉塞を2度繰り返しましたね~

点滴だけで体内の水分や電解質の、バランスを補正し続けるのはむずかしいうえ、改善に時間がかか る場合は、再発しやすいことから、手術で原因を取り除く必要が生じてきます。

手術後の癒着は、程度の差こそあれ必ず生じます。

単純性イレウスは、癒着が原因のことが多いのですが、手術で癒着部分をはがしても再度癒着は生じます。

中には繰り返し、手術を受けざるを得ない人もいます。

手術は優れた解決手段ですが、医師の十分な状況判断が必要です。

手術では癒着をはがしたり、腸を切除したり、腸と腸をつなぐバイ パス術を行うなど、単独か、組み合わせて実施します。

複雑性イレウス
複雑性イレウスは、腸管の血行障害をともない、急速に病状が重篤になるため、緊急手術が必要です。

腸のねじれ、過度の締めつけ、血管の閉塞など、原因に応じて手術法を選択します。
腸管切除が必要なことの多いイレウスです。

機能的イレウス
機能的イレウスは基本的に、保存治療の対象ですが、腹膜炎など重篤な疾患により起きたものは、原因除去のため手術が必要です。

慢性的に腸管の機能が、低下したイレウスの場合、腸切除が必要なこともあります。

腸閉塞の予防

腸閉塞には多様な原因がある為に、一般的な予防法はありませんが、腹部の手術を受け たことがある人は、単純性イレウスを起こさないよう、消化のよい食事をとる、下剤を使って便通を調整する、整腸効果があるとされる漢方薬(大建中湯)を内服する方法があります

急速に重篤化するイレウスもあるため、時期を逸せずに治療に入ることが何よりも大事です。

便秘やガスが出なくて、お腹が張って苦しかったり、腹痛や嘔吐がするときは、我慢せず早めに受診しましょう。

食事で注意したいポイント

・食事量は、腹八分目にしましょう
・冷たいものの飲食を避け、お腹を冷やさないようにしましょう
・消化の悪いものや脂っこい食事は、できるだけ控えるようにしましょう
・消化を助けるためによく噛みましょう
・腸を刺激し負担をかけやすい食品はある程度控え、体調をみながら徐々に増やしましょう

私は繊維のあるものは食べれないので、人参ジュースで繊維を摂取しております。

腸閉塞になったら控える食材

腸閉塞やイレウスになりにくくするためには、消化が良く、腸の流れを防ぐことのない食材を使用することが一番です。

    消化の良いもの 控えた方がいいもの
タンパク質 肉類 牛赤身肉・豚赤身肉・皮なし鶏肉・鶏ささ身など 油の多い料理(ビフテキ、カツレツ、トンカツ、唐揚等)・脂肪の多い肉(豚バラ、霜降り肉、ロース、ベーコン)など
魚類 白身魚 いか・たこ・干物 など
鶏卵・うずらの卵など  
豆類 豆腐・高野豆腐・こしあん・ ひき割り納豆など 大豆・小豆・つぶあん・おから
糖質 穀類 軟飯・粥など 玄米・赤飯・ラーメン・とうもろこしなど
芋類 じゃがいも・里芋・長芋など さつま芋・こんにゃくなど
果物 りんご・もも・バナナ・コンポートなど  
ビタミン・ミネラル 野菜 軟らかく煮た野菜(かぼちゃ・人参・ほうれん草・キャベツ・大根など) 硬い繊維の野菜(ゴボウ・たけのこ・レンコン・ふき・セロリ・わらびなど) きのこ・香味野菜(うど・みょうが・ にら・漬物)など
海藻 のり佃煮など わかめ・昆布・ひじきなど

お腹の調子に違和感を感じたら、悪化する前に上手に症状をコントロールして、再発を予防してる患者さんもいる様です。

よくみられる異常は、便秘・腹痛、げっぷが多い様ですが、私の場合は胃痛と、生あくびでした。

この様に何らかの違和感に気づいたら、しばらくのあいだ食事を抜いたり、量を減らしたり軟らかいものや、液状のものだけを摂るようにする、などの対策を試してみましょう

またパソコン作業などで、座ってる時間が長いと、腸閉塞が起こりやすくなります。

運動不足は腸にも悪影響をもたらしますので、できるだけ歩くようにするなど、適度な運動をしましょう

腸閉塞は自然治癒することはありません!

また、放っておくと数日で急速に進み、脱水によるショック状態になることもあるため、早期に治療を行うことが大切です。

普段から便秘がちな人も、便秘が原因の「糞便(ふんべん)イレウス」になる可能性があります。

重度の便秘が続き、便の内容物が固まってしまうと同時に、腸管が緩み、押し出す力がなくなってしまうことで起こります。

癒着性の腸閉塞の場合、保存的治療により症状の改善が見られたとしたとしても、腸管の癒着自体が治ったわけではありません。

そのため、過去に腸閉塞を起こしている人は、再度腸閉塞になりやすいとされています。

腸閉塞の再発リスクを下げるためには、食事の取り方などの食生活を工夫する必要があります。

また、腹部の手術が原因で起こる癒着性の、機械的腸閉塞の狭窄は何度も繰り返すごとに炎症が強くなり、狭窄が強くなる特徴があります。

そのため、腸閉塞はまず起こさないこと、一度起こっても再発させないことが、もっとも大切になります。

う~んそれは解るんですが、難しいですね

私も再発はもう絶対嫌なんで、口に入れる物は慎重に選んでますが、これがストレスなんですよね~

大好きな洋菓子やバターを塗った食パンや、マーガリンロールは油脂がダメなんです。

今は揚げ物やキノコ・海藻・ナッツ・チョコレートも食べてません

その内慣れれば食事制限も、自然に取り入れれる様になると思うので頑張ってます。

癒着性の腸閉塞の場合、保存的治療により症状の改善が見られたとしたとしても、腸管の癒着自体が治ったわけではありません。

腸閉塞の再発リスクを下げるためには、食事の取り方などの食生活を工夫する必要があります。

また過去に、腹部の手術をしていなくても、加齢で腸のぜん動が弱くなり、便が詰って腸の手術後に亡くなった方もいましたので、便秘をしない様に水分をしっかり補給し、少しでも毎日歩く様に心がけましょう

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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