もうすぐ楽しいクリスマス、街のいたるところでクリスマスソングが流れていますね。
誰もが子供の頃はクリスマスが、とても待ちどうしかったのではないでしょうか?
毎年定番の様に流れてくる曲は、何年たっても心に響く名曲ですね
クリスマスにはきっとあなたも、恋人や家族との楽しい思い出や、切ない思い出があるはずです。
私にもクリスマスの、悲しい思い出があります。
今日は、私が選んだクリスマスソングの名曲を2曲、YouTubeでお聞き下さい。
広瀬香美の「Dear again」の思い出
私の人生での大きな出来事は、1999年12月22日PM17時、勤務中の私の勤め先に入った1本の電話でした。
それは主人が仕事中に倒れ、救急車で運ばれたという一報でした。
「まさか、今朝あんなに元気に出勤したのに…何かの間違いでは…たいした事はないだろうと、あまり不安にもかられず、仕事を早退し急いで病院に向かいました。
私が病院についた時には、主人は会話ができたので、年明け早々に一人娘の結婚式を控えてたので、心配でしたが、「この調子なら大丈夫」と一安心しました。
しかし時間の経過と共に様態が悪化し、主治医の判断で開頭した方がいい、との事で緊急手術が始まり、深夜まで掛かりました。
手術が終わり「ご主人は植物状態か、もし意識が戻っても一生、車椅子の生活になるでしょう」と医師から伝えられた時は、言葉を失う程の驚きでした。
主治医の説明では、手術中に脳が膨張して戻らなくなったので、頭蓋骨と脳をはずし空で閉じたと言うのです。
こう医師から事実を告げられた時に愕然としました。
クリスマスには来年嫁ぐ娘と、食事に行く予定で、結婚式も楽しみにしてたのに、全てが叶わなくなってしまいました。
それからというもの、昏睡状態が続き、この年のクリスマスは病院のICU(集中治療室)で、過ごす事になってしまいクリスマスもお正月もありませんでした。
その後、年明けには危篤に陥り、娘の結婚式もキャンセルせざるを得ない状態でした。
その時の手術代がなんと1回150万で、主人は2回(開頭して脳が膨張して戻らなくなり、空で閉じ脳を冷凍保存し、2週間後に再び開頭し解凍した脳を戻した)ので計300万掛かりました。
今は高額療養費制度を先に手続きすれば、患者の負担も少ないですが、その当時は現金で支払いしないと手術をして貰えず、高額療養費の差額還付は4ヶ月後だったので、マイホームを建てたばかりで、貯蓄も少なく途方にくれました。
昨日まであんなに元気だった人が、もう目を開けてくれない、最後の言葉も交わせないなんて、信じられませんでした。
でもこれからは、受け入れられない悲し過ぎる現実と、向き合って生きて行かなければならないのです。
この曲を聴きながら、昏睡状態から覚める事を祈り「必ず私の元に帰って来て」と願うばかりでした。
山下達郎の「クリスマスイブ」
山下達郎のクリスマスソングは、1983年に発表されましたが、発売初週のランキングは44位だったという、驚く人もいるかもしれない定番ソングです。
でもその後、1988年にJRのCMソングに、使用されたことで爆発的なヒットとなりました。
何年たってもこの曲は、クリスマスの時期が近づくと、どの店でも流れてますよね
私のこの曲の思い出は、クリスマス前に主人が危篤に陥り、毎日、先の見えない不安に、胸が張り裂けそうになるのをこらえ、娘の為に予約してたクリスマスケーキを、買いに行った時にお店で流れてたのが、山下達郎の「クリスマスマスイブ」でした。
広瀬香美の「Dear again」
この曲は、1992年発表のクリスマスソングで、TBSドラマ『ホームワーク』の主題歌に起用されています。
倦怠期の恋人について、歌った歌詞を作詞したのは秋元康さんです。
最近の様に携帯やスマホ、ネットがない時代に、クリスマスの時期に恋人に、会えないのは淋しくて辛いという、乙女心を歌ったせつない曲ですね。
クリスマスに恋人と会えないのは、本当に淋しいですよね
私はこの曲を聴くと、19年前のクリスマスの出来事を思い出します。
クリスマスマスの夜、昏睡状態だった主人の閉じた瞼から、涙が溢れた瞬間「この人は生きてる!いつか必ず目を開けてくれる」そう信じて私は毎日祈り続けました。
そして私達家族の願いが通じ、主人は3週間後に深い眠りから覚めました!
この日、病院からの帰りに、車のラジオから流れてきた曲が広瀬香美の「Dear again」でした。
この曲を聞きながら、号泣した辛かった思い出があります。
その後、本人の懸命なリハビリで、言語障害、身体障害、意識障害などの苦しみを乗り越え、5年後には脳も正常に機能しだし会話も出来る様になり、自力で歩けるまでに快復しました。
今はあの辛く苦しかった頃の事を、笑って話せますが、ここまでの道のりは、本人も苦しかったと思いますが、そばで支える私の苦しみは、口では言い表せられない程のものでした!
主人が脳出血で倒れてから、今年で20年目に入りますが、現在、左半身マヒは残っておりますが、自力で歩け車の運転まで出来る程まで回復し、障害者施設で働いております。
光陰矢の如しと申しますが、あの時、娘のお腹の中にいた初孫も、来年成人式を迎えます。
本当に歳月のたつのは早いものですね~
お陰でこれまで再発もなく、元気に過ごしておりますが、足の手術(下肢静脈瘤)は4回しました。
現在は、孫の成長を楽しみに、元気に暮らしております。
そして今年のクリスマスも、夫婦ともに元気で迎えれる事に感謝しております。
お互い頭髪に白髪も混じり、定年も過ぎましたが、今年のクリスマスは主人が、私にクリスマスケーキを買ってくれると言うので、2人でケーキを食べれる事を、楽しみにしています。
あなたも今年のクリスマスは、大切な人と楽しく過ごして下さいね
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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