故・谷村新人さんの隠れた名曲に「群青」という歌があります。
動画で歌詞を見ながら、初めてこの曲を聞いた時に、何故か胸が一杯になり涙が溢れて…
それほど心に響くものを感じました。
「群青」というのは映画「連合艦隊」の主題歌なのです。
群青の歌詞には、本当に我が子を思う親の愛や、息子を失った悲しみが溢れています。
先日亡くなられた谷村新司さんの、群青という映画の主題歌の、歌詞の意味の深さを知りました。
この記事では「谷村新司の群青という映画の主題歌の泣ける歌詞の意味を考察!」してみました。
目次
谷村新司の群青という映画の主題歌
谷村新司さんの歌で忘れてはいけないのが「連合艦隊」の主題歌”群青”です
今もこの曲聴くと涙が出て pic.twitter.com/ZwcvLJTJJn— 菊一文字LTD (@TSesSwbFs6T6pdO) October 17, 2023
谷村新司さんが歌ってる「群青」は1981年公開の連合艦隊という映画の主題歌です。
「群青」という曲はあまり知られていませんが、谷村さんの歌声が魂を揺さぶり、歌詞を読みながら聴くと、涙が溢れる素晴らしい曲です!
連合艦隊とはどんな映画?
この映画は太平洋戦争を背景に、その時代に生きた人々の愛、悲しみ、苦悩を描いています。
沖縄水上特攻作戦に向かった戦艦大和が、坊ノ岬沖海空戦で壮絶な最期を遂げるまでの、太平洋戦争における連合艦隊崩壊の物語です。
谷村新司の「群青」の歌詞の意味を考察
今日は谷村新司さんを偲んで「群青」をシェアしませんか。
こちらからどうぞ。
ではまたね。https://t.co/lcYm1halUf— 竹内久美子 (@takeuchikumiffy) October 17, 2023
谷村新司の名曲「群青」は、 映画 連合艦隊の主題歌です。
「群青」は太平洋戦争で特攻隊として出陣し、戦死した愛する息子に捧げた歌です。
谷村新司の群青の歌詞
空を染めて行く この雪が静かに 海に積もりて 波を凍らせる
空を染めて行く この雪が静かに 海を眠らせ あなたを眠らせる
手折れば散る薄紫の 野辺に咲きたる一輪の 花に似てはかなきは人の命か
せめて海に散れ 思いが届かば
せめて海に咲け 心の冬薔薇
老いた足どりで 思いをめぐらせ 海に向かいて 一人佇めば
我より先に行く 不幸は許せど 残りて悲しみを 抱く身のつらさよ
君を背負い歩いた日の 温もり背中に消えかけて
泣けとごとく群青の海に降る雪
砂に腹這いて 海の声を聞く
待っていておくれ もうすぐ還るよ
空を染めて行く この雪が静かに 海に積もりて 波を凍らせる
空を染めて行く この雪が静かに 海を眠らせ あなたを眠らせる
冬薔薇 ふゆそうび
冬薔薇(ふゆそうび)とは、雪が降る頃に咲く薔薇の事です。
秋に咲いた四季咲き薔薇の残りが、冬に咲いたものです。
「群青」ぐんじょうとは紫に近い深い青色の事です。
特攻隊で散っていった愛する息子達は、今は雪降る冷たい群青色の海の底にいる。
冬薔薇(ふゆそうび)のごとく、息子達も冷たい群青色の海から、姿を見せて欲しいと、悲痛な親の想いを歌っているのです。
息子たちの純粋な親と国への想い、そして子を思う親の愛情がひしひしと伝わってきます。
映画の最後に谷村新司の群青の曲が流れた時に、 たくさんの人が泣いていました。
この曲が流れた時に、嗚咽する男性もいたそうです。
群青が流れた映画のシーン
群青は戦争のよって、犠牲になった二家族の映画であり、そのラストシーンで歌われました。
群青の1番目の歌詞の曲が流れたのは、予備役応召の父が乗っている戦艦大和で、沈みゆく戦艦大和の壮絶な最後の姿を、兵学校を出たばかりの息子が、大和の護衛機から見届けています。
やがて息子は父が乗る海深く沈みゆく、戦艦大和に向い深く敬礼するのでした。
その後、いきなり機首を敵艦に向けたた息子は、そのまま敵艦に突入して壮絶な死を遂げるのです。
そこにシーンで「せめて海に散れ、想いが届かば」と谷村新司の歌が流れるから、観客は感極まり涙が溢れるのです。
群青の2番目の歌詞の曲「老いた足取りで」と歌は始まります。
このシーンは、父は泣きながら二人の息子の名前を砂浜に書き、戦死した息子達が眠る海を眺めています。
やがて子供達の名前は、波で消えてしまうのです。
父と息子達の間には、群青色の海が立ちはだかっているのです。
「俺もお前たちの元に行くから、待っててくれ」
こういうシーンで、谷村新司が歌う群青は胸に響き、あまりにも効果的で、魂を揺さぶられるのです!
この映画を観てない人でも歌詞を見ながら、この曲を聴くと親の悲痛な叫びが聞こえ、胸が張り裂けそうになるのです。
愛情掛けて育てた大切な息子達は、降る雪で冷たく凍った群青色の海に、眠っていると想いをはせ、悲しみながら歌い映画は終わるのです。
映画が終わった後も観客たちは感動で、しばらく席を立てない状態だったそうです。
まとめ
谷村新司さんが残してくれた、「群青」という素晴らしい曲は映画「連合艦隊」の主題歌です。
まだ聞いた事がなければ、是非動画を視聴して下さい。
そして群青に込められた歌詞の意味を自分なりに、考察しながら視聴してみて下さい。
きっと心に染みわたる事でしょう
そしてこの機会に映画「連合艦隊」も是非観て下さいね
故・谷村新司さんは、他にも素晴らしい曲を数々残してくれました。
昨年はアリス活動50年を記念して、2022年11月17日に有明アリーナで『ALICE GREAT 50 (FIFTY)』を開催しました。
その時に10年活動を続けることを、目標としていましたが、残念ながらその願いは叶わずこれが3人でのラストライブとなってしまいました。
谷村さんは私と同世代であり、アリス結成時代はフォークソングが流行し、アリスは私の青春の1ページでもありました。
もう谷村新司さんを、テレビで観る事が出来ないと思うととても淋しいです。
「アリス・谷村新司さん!心に響く数々の名曲を、本当にありがとうございました。
そして長い間、お疲れ様でした! 心よりご冥福をお祈り申し上げます。」