2024年7月1日に、ネーションズリーグファイナルラウンド決勝が行われ、日本代表はフランス代表に、1-3で敗れ惜しくも準優勝となりましたが、主要国際大会では1977年W杯以来、47年ぶりの銀メダルを獲得しました!
この大会で男子バレー石川祐希が「ベストアウトサイドヒッター賞」を、山本智大選手が「ベストリベロ賞」を受賞しました。
日本には小川智大という、優秀なリベロがもう一人いましたが、小川智大はなぜ選ばれなかったのでしょうか?
山本智大と小川智大の違いや、小川智大が日本代表に選ばれなかった理由も、気になりますよね~
この記事では「男子バレー山本智大ベストリベロ賞受賞・小川智大が選ばれなかった理由」を調査しました。
目次
男子バレー山本智大ベストリベロ賞受賞
1本目ぜーーんぶ山本やん
ほんで最後いつもの笑顔じゃないのもかっこよすぎ#山本智大 #VNL2024 pic.twitter.com/mQCjBZiA7v— チノ (@taisei_gatauni) June 27, 2024
ネーションズリーグの1場面で、通常では届かないであろうボールに飛び込む姿を、何度も視聴された方は山本選手は凄いと思われた事でしょう
リベロ山本智大の役割とは?
リベロの役割はどんなボールも取って、石川選手に繋ぐのがリベロの指名です。
山本選手はここは自分が拾う、そこは誰が拾うか、誰がブロックするかの指示を出すなど、
それぞれの役割を明確にするのがリベロの役割です。
リベロ山本智大の強み
山本智大選手はサーブレシーブより、ディグ(スパイクレシーブ)が、得意と自信を持っています。
いかに攻撃しやすい状況を作れるか?
苦手なサーブレシーブでも何本返せたかではなく、どれだけの本数を取って、仲間を活かすことが出来るかを常に考えている
それが男子バレー日本代表が取り組む戦術のポイントなのです。
男子バレー小川智大がリベロに選ばれなかった理由
リベロズは今日も安定に可愛いですねぇ〜😃💖
「それ簡単に返すこいつすごいっす」
「ほんとに今年30歳ですかぁ〜」#小川智大 #山本智大 pic.twitter.com/5T02d6OCCq— ちぃ (@chihiro___1008) June 28, 2024
バレーボールの通常の国際大会の、ベンチ入りは14人ですがパリ五輪は12人です。
フィリップ・ブラン監督は、守備の要となるリベロについて「世界一のリベロが2人いる」と話し、山本智大選手と小川智大選手の選考で、最も悩んだと明かしました。
結果、注目されていたリベロは、山本智大が選ばれ小川智大が落選しました。
ではなぜ山本選手が選ばれ、小川選手は選ばれなかったのでしょうか?
リベロの選考基準とは?
Vリーグでサーブレシーブ賞と、ベストリベロをそれぞれ6度受賞し、昨季限りで現役を引退した古賀幸一郎氏の解説によりますと、
サーブレシーブが苦手な、アウトサイドヒッター同士が対角を組むとすれば、当然リベロがサーブレシーブの中心になるので、それに長けたリベロを選ぶ。でも今の日本はどちらもサーブレシーブができる石川選手と高橋(藍)選手が組んでいます。つまり、サーブレシーブでリベロが中心になる必要がない
相手の攻撃を拾うディグ(スパイクレシーブ)の力がある山本選手が入ることで、最もボールが飛んでくる確率が高い位置に、リベロが入ってレシーブし、つないだボールをポイントゲッターの石川選手、西田選手が決める。その方が勝機を得るために適していると判断されたはずです。
その点で見れば小川選手は動きすぎる傾向があり、前に突っ込んで裏をかかれたり、本来拾えるボールも拾えないことがある。対して、山本選手は読みがいい。
小川選手は隣の選手をフォローしようと、レシーブ範囲を広げていたために、その裏をかかれたサーブが取れずにポイントを取られる。
他の選手の助走コースを邪魔しないようにと動いた結果、ミドルブロッカーやセッターが前に出る動線と重なり、簡単そうに見えるサーブが取れない事が度々あったのです。
リベロの評価基準は見えにくく、成功よりも失敗が目立つ損なポジションなのでが、だからこそ隠れた仕事人が果たす役割は大きいのです。
山本智大がリベロに選ばれた理由
山本智大選手がリベロとして選ばれたのは、サーブレシーブが優れているからなのでしょうか?
いいえサーブレシーブだけ評価すれば、昨季のVリーグでサーブレシーブ賞を受賞した小川智大選手のほうが優れています。
では何故山本智大選手がリベロに選出されたのでしょうか?
それは相手の攻撃を拾うディグ(スパイクレシーブ)の、力がある山本選手が入ることで、最もボールが飛んでくる確率が高い位置に、リベロが入ってレシーブし、つないだボールを石川選手、西田選手が決める方が得点を得るために、適していると判断されたのです。
まとめ
#山本智大 選手が獲得したベストリベロ賞を、#小川智大 選手に手渡している友情シーンです😭#ネーションズリーグ2024 #ネーションズリーグ #バレーボール男子日本代表 pic.twitter.com/LhKnx9FtI8
— ネットニュース24 (@norachan108) July 1, 2024
山本智大選手は2023年には、ベストディガー賞で1位を獲得しましたが、「本当はベストリベロが欲しかったんですけど」と悔しげでしたが、ネーションズリーグで、見事「ベストリベロ賞」を獲得しました!
試合後のインタビューで、パリ五輪の代表から漏れた小川智大に対して、守備でチームを支えた山本選手は熱い言葉を発しました。
「オリンピックメンバーが発表された時、僕の頭に浮かんだのは小川の顔。この何年間、切磋琢磨して、高いレベルで高め合ってきた戦友。僕自身も東京の借りを返したい気持ちももちろんあるけれど、プラスで小川の分も頑張って、メダルを取って小川の首にもかけてあげたい」と語りました。
試合を引き立て、盛り立てるリベロ、たとえ主役にならずとも、リベロは最強の仕事人です。
パリオリンピックでは、念願の金メダルをかけた試合にのどみます。
金メダルを獲得し世界一になり、チームの笑顔での帰国を待っております。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。