秋になり菊の花を見れば、子供の頃見た枚方の菊人形を思い出します。これからの時期あちこちで、菊花展が開催されますね、どの菊も見事に咲き誇り、丹精込め育てられた様子が伺えます。菊は現在は品種改良された洋菊が人気が高く需要も多いです。今日は洋菊の種類と名前や、珍しい菊や品種改良した華麗な菊5選をご紹介します。
菊の種類
菊は世界に2万種、日本では350種以上の菊があるそうです。
国内での切り花生産量が、もっとも多い花は菊です。

出典元:http://www.ja-aichi.or.jp/main/product/engei/flowe
農林水産省の平成29年度の統計によると、切り花の全出荷量は約37億400万本で、そのうち菊は15億400万本でした。
菊はもともと仏花で、仏事用の需要が多かったのですが、花持ちがいいので、最近では華やかな洋菊は、フラワーアレンジに多く使われています。
最近は品種改良された、ダリアやカーネーションに似た、菊とは思えない様な菊も時々見かけますね
菊の歴史
菊は18世紀には、中国からヨーロッパにも渡っていましたが、あまり関心をもたれてはいませんでした。
ところが、19世紀後半に、日本の古典菊がヨーロッパに紹介されるやいなや、一気に人気に火がつきます。
特にイギリスを中心に、菊の栽培が盛んになり品種改良が進みました。
最初に品種改良したのは、日本ではなく海外とは意外でした。
愛知県渥美半島の菊
日本一の菊の産地といわれる、愛知県渥美半島に位置する田原市のJA愛知みなみでは、大輪で、色が多彩に揃う洋ギクなどの栽培をいち早く取り入れました。
シルキーガールやトムピアーズなどの大輪ギクを育種し「クラシックマム」の名で生産したのも、この地域の生産者さんです。

出典元:http://www.fuga-tokyo.com
日照時間が短くなると、花芽をつける菊の性質を利用し、夜間に電気で照らし続ける「電照栽培」が有名です。
岐阜県高山市の菊
標高700m超えという高冷地を生かし、豪華な大輪ギクを中心に生産しているのが飛騨クラシックマムです。

出典元:https://blog.goo.ne.jp/chuokaki/e/2ff0bbe717d15d2a.
朝夕と日中の気温差が10℃以上あるため、ここで育った菊は発色がよく、色鮮やかなのが特徴です。
花は大輪なのに、茎は細く、しなやかなのも魅力のひとつです。
満開の状態がひと月以上楽しめるよう、管理・栽培も徹底しています。
1ケ月も満開を楽しめるなんて、これは画期的なことで嬉しいですよね~
出荷は8~12月限定で特に、9~11月は輪が大きいそうです。
仏事で使う菊のお値段は高いですから、きっと1輪のお値段もお高いんでしょうね
甘い香りの菊
菊に甘い香りを放つ品種が誕生しました。
花に触れると香りが一層増すそうですよ どんな香りなんでしょうか?
花姿はまるでダリアの花の様ですね
セイスピースという品種の、菊とは思えない甘い香りです。

出典元:https://hanajikan.jp/article/509
花弁が星型の菊
花弁の先端が星型になっているスプレーマムです。

出典元:http://jf-selections.net
これまでの菊にはなかった、チャーミングな花型が特徴的な品種です。
珍しいのでアレンジフラワーによく使われています。
ベストフラワー省受賞の菊
コメットエイミー
2010-2011年ジャパンフラワーセレクションにおいて、「ベストフラワー賞」「ブリーディング特別賞」に輝き、その可憐さを認められました。可愛いですね~

出典元:https://item.rakuten.co.jp
カーネマム
カーネーションに似た可憐な花を咲かせるスプレーマムです。
八重咲き花弁の先端が、カーネーションのように、ギザギザに切れ込みが入った品種です。

出典元:https://yurimusume.exblog.jp
華やかな雰囲気を持つ優しい色合いの花です。
スプレーマム
欧米で生み出された種類で、茎がよく枝分かれし、3~6cmほどの花をたくさん付けます。
花色が豊富で、鉢植え用の「ポットマム」や、草丈の短い「クッションマム」、球形の花を咲かせる「ピンポンマム」など品種は様々です。

出典元:https://www.kayano-life.co.jp/blog/36655
こうして見ると本当に、菊の品種改良が進んでいるのがよくわかりますね
菊と聞くと地味なイメージが、拭えませんでしたが、洋菊はとっても可愛くて、アレンジフラワーによく合うので使ってみたいですね
ポットマムは鉢植えで摘心すればこんもり咲くので、花の少なくなるこれからの時期に、淋しいお庭を彩ってくれます。
丁度これから菊苗が店頭に並ぶので、一鉢植えてみてはいかがでしょうか?
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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