今日から10月ですが、そろそろ園芸店に菊の苗が出始めます。日本の花として桜についで、有名なのが菊の花です。菊の花は、お供えや墓参りに欠かせない花ですが、お盆やお彼岸になると値段が高騰しますね。今月から消費税も増税され、これから墓参用の花も買えなくなりそうなので、庭に植えてみてはいかがでしょうか?今日は育てやすいスプレー菊の育て方を調べてみました。
目次
菊の育て方は簡単(スプレー菊)
スプレー菊とは宿根草の種類の花で、枝分かれして、たくさんの花をつける洋菊のことです。

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開花までの一連の流れは、開花している秋に購入し、花が枯れると戸外で越冬します。
春に新芽が出てきたら、肥料をやりながら育て、五月位に切り戻しをして分枝を促します。
夏は水切れしないようにし、半日陰で育てます。
①鉢植えでも地植えでも、日当たりのよい場所に植えます。
②土が乾いた時にたっぷりの水を与えます。
③花が終わったら地上部を剪定し、翌年広がった根から芽が出たら、生育期に緩効性の肥料を与えます。
スプレー菊の肥料の与え方
宿根草の植物は、他の草花に比べると肥料を非常に多く必要とします。
また宿根草の植物は、多年草のうち、冬期または夏期に地上に出ている茎や葉は、枯れ死(休眠)しているのですが、地面の中の根株の部分は生きているので、春にはふたたび新しい芽を出し生育するのです。
元肥
まずは元肥ですが、植え付けの時に緩効性化成肥料(マグァンプKなど)を用土に混ぜ込みますが、菊用の土を使用する場合、すでに配合されているものが多いので、購入時に確かめましょう。
置き肥
次に置き肥ですが、これは生育期に肥料切れを起こさない為のものです。
乾燥肥料の油かすなどが一般的で、土の上に数粒置いて軽く土をかけます。
ただ油かすは、葉っぱを育てるための窒素しか、含まれていませんので生育期はこれだけでもいいのですが、開花期には適さないので注意しましょう。
追肥
肥料食いの菊は、追肥をしなければ足りない状況になります。
追肥には速効性のある液肥(液体肥料)を使用しましょう。
肥料の与え方は、生育期には窒素が多い液肥をやり、開花期にはリン酸の多い液肥をやるといったように、時期に合わせてバランスよく使用することが大切です。
また液肥を薄める場合は、正確に分量をはかって使用しましょう。
濃すぎると肥料障害を起こすこともありますし、逆に薄すぎた場合は肥料の効果が出ないと、いうことになってしまいます。
このように菊を育てるには、肥料がたっぷりと必要で、時期に合わせて肥料を選ばなければならないのです。
春~秋までは肥料を切らさないように、緩効性肥料を与えます。
12月から2月までの冬の季節は、花も終わるので肥料はお休みになる期間です。
鉢で売られているものは、来年の春まで苗の植え付け(植え付け)は待ちます。
土の選び方
菊の多くは酸性の土を好みます。
直植えする花壇などがコンクリートのそばなど、アルカリ性の土に近い場合は、鹿沼土を混ぜて弱酸性の状態になるようにし、腐葉土も混ぜると、より適した土になるでしょう。
また、市販されている菊用の土を、使用する方が育てるのが簡単です。
菊は根っこも通気性が良ければ、肥料の吸収率もいいので生育もよくなります。
菊用の土は、その点を配慮した配合で、作られているので安心です。
スプレー菊の増やし方
新芽が伸びてきたら、茎が太いものを選んで先端の柔らかい部分を、7~10センチほど切り取り、30分ほど水を吸わせます。
プランターの場合
プランターに湿らせた鹿沼土か、赤玉土を入れておきます。
給水後に新芽は、下の方の葉を取ってしまい、間隔をあけて土に差し込み、周りから土を寄せます。
十分水やりをし、遮光と保水を兼ねてシルバーか黒のマルチで覆います。
地植えの場合
増やした苗を地植えにしたい場合は、この時に植え付け予定地も準備しておきましょう。
日当たりのよい場所を選んで、土に腐葉土・堆肥・肥料を足してよく混ぜておくと、挿し芽が植え付けられるようになった頃には、肥料が馴染んで植え付け準備が整っています。
春に冬を越した株を葉っぱ、二枚ずつになるように切って、土に挿していると芽が出ます。
土は赤玉土が適していますが、普通の培養土でも確率は下がりますが発根します。
発根剤をつけると尚うまくいきます。
日光を好みますので、真夏以外は日当たりで管理します。
寒さに強いので戸外での冬越し可能ですが、真夏の暑さに弱いので、真夏は半日陰で管理します。
その後1週間ほどで根が伸びてきます。そのまま3週間ほど置くと、移植ができるようになります。
鉢に植える場合も、日当たりのよいところに設置しましょう。
スプレー菊の花を増やすには剪定という作業が効果的です。
菊の先端を剪定することによって、脇芽が育ち花が増えるのです。
スプレー菊の害虫駆除
牛乳スプレー
効果重視でしたら殺虫剤がおすすめですが、小さなお子さんやペットがいて、触れる・誤飲することが心配だという場合には、牛乳スプレーという方法があります。
よく晴れた朝にアブラムシなどの、害虫に向けて霧吹きで牛乳を吹き付けて、乾燥するまでしばらく放置した後、牛乳の膜の中で窒息死した害虫と、牛乳をジョウロを使って水で洗い流す、という手軽な方法です。
牛乳もしっかり洗い流すよう気を付ければ、においの発生も抑えられます。
スプレー菊の剪定
花が終わったら、地上部は全体的に茶色く枯れていきます。
来年に備えて地面から上の部分を、地面から3㎝ほど残し剪定してしまいましょう。
植物は枯れたら終わりと思いがちですが、スプレー菊は多年草ですので、花が終わっても枯れて終わるのは、地上部のみで、根はまだ生きているのです。
また、鉢植えを地植えに変えるのであれば、剪定をしたこのタイミングで、植え替えるのが望ましいです。
株をできるだけ疲れさせず翌年も、次々と花を付けさせるためには、花柄摘みは忘れず、花が終わるころまでしっかり肥料やりを、続けることが大切です。
切り花を長く楽しむには?
菊は長く楽しめる花とはいえ、飾るときのひと工夫で、もっと長く美しく保つ事が出来ます。
①水揚げはハサミを使わず、手で折ります。
水を張ったバケツなどに茎を沈め、手で一気に折る「水折り」がお勧めです。

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茎の断面がささくれることで、吸水面が広がり、水あげがよくなるからです。
菊は金属を嫌う花ではありますが、吸水性スポンジに挿す場合は、ハサミなどでカットするほうが扱いやすいです。
②余分な葉は、つけ根からきれいに取っておきます。
菊の葉が水に浸かると、水が腐りやすくなり、バクテリアが発生する原因にも。水に浸かる葉は、すべて取り除きましょう。
③花瓶にたっぷりの水を入れ毎日変える
菊は水の吸い上げ量が多い花ですので、水切れを起こさないよう、たっぷりと水を入れた器に飾ってあげましょう。
そして、1日1回を目安に、こまめに水替えすると、さらに花もちがよくなります。
水替えの際には、器を水洗いし、茎のぬめりも洗い流すとよいでしょう。
この方法で切り花を少しでも、長く楽しめれば嬉しいですよね
いかがでしたか?
菊作りは難しいですが、小菊なら初心者にも簡単に育てられます。
宿根草なんで毎年咲くので、あなたのお庭にも是非植えてみて下さいね。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
