9月に入って朝晩が涼しくなり、秋の気配を感じる季節になりました。10月はコスモスが見頃ですが、9月はウインターコスモスの植え付けの時期ですね、今回は冬の花の無い時期に、花壇を彩るウインターコスモスの育て方をご紹介します。
目次
ウインターコスモスはどんな花?
ウィンターコスモスは北アメリカ原産で、草丈が30cmほどの矮性(わいせい)種から、1mを越す高性種があります。
コスモスに似た花を咲かせることから、この名前がつけられていますが、キク科の宿根草で別名ビデンスと呼ばれています。

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コスモスに比べると硬い印象を受けまが、その分、 茎がとても丈夫なので倒れたりせず、耐寒性があり暖地で日当たりが良ければ12月までしっかり咲き続けます。
ウインターコスモスの育て方
ウインターコスモスは、秋に開花した苗が売られています。
耐寒温度は0度ぐらいで、暖地では花壇で越冬が可能です。
株分けをする場合は、植え替えをする時に同時に行います。
置き場所
植え付け場所は、日当たり排水のよい場所とし、鉢やプランターは、日当たりのよいところに置いて育てます。
日常の管理
丈夫で手間もかかりませんが、手を加えないと、どんどんのびて草姿が悪くなり、開花時に倒れてしまいます。
草丈を低く押さえるために、生育を見ながら、開花までに2回程度は刈り込む必要があります。
冬の管理
寒くなってくると地上部が枯れて、冬芽が出てくるので、枯れた枝を刈り取っておきます。
寒さに強く、霜除けの必要はありません。
用土
ウインターコスモスの用土は、水はけがよければ特に選びません。
鉢植えやプランター植の場合は、小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を使用します。
水やり
鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
花壇の場合は特に与える必要はありませんが、あまり雨が降らないようなら与えます。
地植えはあまり水やりに気を使わなくても、よく育つので手間いらずの植物ですね
肥料
ウインターコスモスの肥料は元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおき、追肥は肥料が多いと茎ばかり伸びて倒れやすくなるため、特に必要ないですが生育のようすを見て、春と秋に緩効性の置き肥を与えます。
さほど肥料を必要としない植物で、与えすぎると茎葉は茂りますが、花付きが悪くなってしまいます。
ウインターコスモスの切り戻し
ウインターコスモスは、生長が旺盛でかなり草丈が伸び、7月頃には1mほどにもなりますので、7月はじめ頃に1回30cmくらいの高さで切り戻すと、花のころに1mくらいの高さできれいに咲きそろいます。
植え付けをしてある程度苗が育ってきたら、早めに茎の先端を切って、摘心をしておくと脇芽が増えて、枝数が増え、枝が増えると花の数も増えるので、ボリュームのある株に仕上がります。
また低い位置で切り戻しをすると、ストレスで枯れる場合がありますので、枝先を軽くカットする程度に留めましょう。
ウインターコスモスの植え替え
ウインターコスモスは、株が大きくなって茎葉が茂りすぎると、風通しや日明が悪くなって、茎がしっかり育たず、花付きも悪くなるので、毎年花を咲かせる多年草タイプのものは、春に株分けをかねて植え替えを行います。
鉢植えやプランター植の場合は、少し大きめな鉢植えやプランターに、ゆったりと植え替えましょう

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植え替えの適期は、芽が出る3月上旬-中旬です。
ウインターコスモスの病虫害
ハダニがつきやすいので、水やりの時に葉の裏にもかけると予防できます。
アブラムシ 発生時期:3~10月(4~6月、9~10月に多く発生)
ヨトウムシ 発生時期:4~6月、9~10月の年2回発生
害虫対策として、市販の殺虫殺菌剤を、定期的に散布して予防しましょう。
また風通しの良い場所で管理することで、病気の予防になります。
ウインターコスモスの株分け
株分けの場合は掘り起こして、根の部分からナイフやハサミで切り分けて、それぞれ別々の鉢に植え替えます。
生育がとても旺盛で、小さな苗を植え付けても、2年目には大株になりますので、春に株分けをして、親株を処分し、増えすぎないようにする必要があります。
ウインターコスモスの挿し木
挿し芽の場合は、新しい枝を10cmほどの長さに切って、湿った赤玉土などの清潔な土に挿して、乾燥しないように水やりをしながら、明るい日陰で管理し、根がしっかり出てきたら、ポットや小さい鉢に植え付けます。

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秋に見頃を迎えるコスモスも綺麗ですが、花姿が乱れたり風が吹くと倒れてしまいますが、その点ウインターコスモスは丈夫ですから、倒れる心配もないのがいいですね
今の時期に1株植えておけば、来春に株分けで増やせるので楽しみですね
きっと寂しい冬のお庭が、ウインターコスモスでいっぱいになることでしょう
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
