ベランダでプランター菜園を始めたものの、プランターの土を何回もそのまま使っていると、野菜がうまく育たなくなることがあります。それは連作障害と言って、土の中に害虫や病原菌が増え、野菜の生育をさまたげているからなんです。連作障害を防ぐためには、土のリサイクルが必要なんで、今日は古い土の再利用の方法について調べてみました。
連作障害とは?
連作障害の原因は、土の中に害虫や病原菌が増え、野菜の生育をさまたげているからです。
同じ野菜や同じ科に属する野菜を、同じ土で連続して育てると、病原菌や害虫、害虫の卵が増えたりして、病害虫が発生しやすくなり、野菜が育たなくなります。
これを連作障害といって、病気にかかりやすくなったり、害虫が発生しやすくなります。
畑の場合、土を入れ替えられないため、同じ科の野菜を同じ場所で、栽培しないように注意しましょう
プランターで野菜を育てる場合は、新しい培養土に取り替える場合は問題ありませんが、土を再利用する場合は注意が必要です。
プランターの土の再利用
一度使った土は、もう栄養不足で葉もの野菜の栽培後は、窒素が多く残ったりしますしペーハーが、どちらかに傾いてるので翌年は同じ野菜には使えません。
古い根など取り除いて日光消毒し、病気の菌や害虫の卵などを退治し、それからミネラルや栄養分微生物の補給に、古い土と同じ量の土と堆肥を混ぜてから、他の科の植物に使って下さい。
ただ葉もの野菜の後の土は、窒素過多の場合もあるので、その場合は窒素分の多い牛糞堆肥などは使わず、バーク堆肥(樹皮に鶏糞を混ぜて堆肥化したもの)がいいでしょう。
土の再生剤を入れても良いですが、できれば微生物補給のためにも、堆肥や完熟の腐葉土など入れましょう。
微生物は有機物を食べて、根が栄養分を吸収しやすくする役割をしてくれます。
それらを混ぜて、できればペーハーを調べ酸性なら、1週間後くらいに石灰を混ぜます。
堆肥と石灰を一緒に入れると、化学反応を起こすので、堆肥がなじんだ1週間後以降に混ぜ、また1週間ぐらいなじませてから野菜を植えて下さいね
アルカリ性なら石灰はいりません。
古い土のリサイクルの手順
1.使った土をシートに出し、1~2日乾燥させます。
2.大きな根などの残渣を取り除き、目の粗いふるい(5~7mm)で鉢底石と残渣と土とに分けたら、天日に当てて土がさらさらになるまで乾燥させます。
3.土をビニール袋に入れて、ジョウロで水をかけて全体を湿らせて密閉し、日当たりのよい場所に10日以上置いて熱殺菌します。
4.袋から土を出し苦土石灰と元肥を加え、腐葉土または新しい培養土を30~40%混ぜます。
肥料は古い土に対して、1リットル当たり2~5g程度の化成肥料を混ぜます。
熱湯を使った土の再生方法
病害虫の卵が死滅するには、60℃以上で15分以上おくことが必要です。

出典元:http://engeiclub2009.blog38.fc2.com
1.高温に耐えられる容器に、リサイクルしたい土を入れ、同量の熱湯を注ぎます。
2.熱湯を入れた土を数日間、ビニールシートの上に広げて乾燥させます。
3.乾燥したら、ふるいにかけて葉や根を取り除きます。
4.苦土石灰と元肥を加え、腐葉土または新しい培養土を30~40%混ぜます。
肥料は古い土に対して1リットル当たり、2~5g程度の化成肥料を混ぜます。
古い土の再生時に苦土石灰と元肥を同時に混ぜると、アルカリ分と肥料の窒素が反応して、窒素が逃げてしまうので、一週間ほどずらして入れましょう。
連作障害の出にくい野菜
窒素過多の土は次の年に、実の野菜や根の野菜の生育を、妨げることがあるので(葉ばかり茂って花が咲かない、根が太らない)肥料分が大好きな性質の、トウモロコシを植えたり(ストロベリーコーンなどミニの品種だと小さくて場所をとりません)またミニひまわりを植えると、ほどよく窒素を使い切ってくれます。

野菜によって、作り続けられる年数が違い、連作障害の出にくい野菜もあります。
一般的に、ナス科、ウリ科、マメ科の野菜は、連作障害が出やすいので、トマトを作った翌年に同じ土でナスを作るというように、同じナス科の野菜を作るのを避けます。
同じ土で栽培する野菜の種類を、変えて植えることを心がけましょう。
また古い土は、夏に天日干しして、太陽熱を利用して殺菌すれば防げます。
土を再生するのに、手間をあまりかけられないという人は、使用した土に混ぜるだけの、リサイクル剤を利用するのもよいでしょう。

出典元:https://www.garche.jp/soil/uq0rZ
プランターの連作障害を防ぐ、一番手っ取り早い方法は、プランターに入れる培養土を全て、新しいものに交換し古い土は新しい土を足し肥料を入れ、花の栽培に使用するのがいいですね
そうすればきっと、プランターでも立派な野菜が育ちますよ
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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