8月も半ばとなり、胡蝶蘭の成長期に入ってますが、何となく元気がないとか、夏の管理の仕方が分からなくて困ってませんか?胡蝶蘭は生育期の管理次第で、翌年咲くかどうかが決まると言われてます。そこで今回は胡蝶蘭の成長期の、肥料の与え方についてご紹介します。
夏は胡蝶蘭の成長期
こんな華麗な胡蝶蘭が、咲き誇ってるのを見ると、とっても幸せな気持ちになりますね
7月~9月は、胡蝶蘭の成長期です。

出典元:http://kochoran-oiwai.com
本格的な成長期に入った胡蝶蘭の株は、新しい根を張り根が元気に伸び続け、株の中央部分から新しい葉を成長させます。
比較的暖かい場所で冬越しした株で、2番花を咲かせるため4月頃に、花茎を切り戻ししたものでは、元気であれば7月には2番花が咲き始めるでしょう。
また寒い場所で冬越しして、5月頃にようやく成長期に入った株が、急成長するのも7月から9月にかけてです。
7月から秋ごろまでは、戸外で風通しの良い日陰が、理想的な環境といえます。
ベランダは風通しも良く、直射日光を避けられ、雨が直接当たらないので、置き場所には最適でしょう
胡蝶蘭の液肥の与え方
成長期では、液肥を与えることが水やりの替わりになるため、薄めた液肥を与える場合には、水やりの必要はありません。

出典元:rakuten
肥料も水やり同様、鉢内が乾燥し植え込み資材が、乾燥したら与えましょう。
だいたい1週間に1回程度です。
液体肥料は洋ラン用のものを用いて、規定倍率の2倍の量の水で希釈させます。
薄めたものを与えることで、根に負担がかからないようにします。
液肥が濃すぎて吸収しきれないと、根にダメージを負ってしまいます。
水やりの場合でも同じですが、葉の付け根には新しい葉も出てきてるので、そこに水が溜まらないように注意して下さい。
もし溜まってしまった時は、ティッシュで吸い取って下さいね。
適切な時期に、ほどよい量の肥料を与えることは、胡蝶蘭の株を成長させます。
成長期に肥料を与えることで、葉を十分に大きく成長させ充実した株に育ちますがどんどん成長させたいと思い、肥料をたくさん与えてはいけません。
与える時期を間違えると、根を腐らせてしまう原因となるからです。
胡蝶蘭の肥料は、弱っている株を元気にする為のものではありません。
元気な株の成長を、助けるために与えるものなのです。
弱っている胡蝶蘭に肥料を与えてしまうと、逆に弱らせてしまう可能性もあります。
購入したばかりの胡蝶蘭は、農園で元気に育てられていますので、1~2年間は肥料を与える必要はありません
胡蝶蘭の戸外での育て方
戸外で育てる場合は、雨水に濡らさないことが大切です。

出典元:zaby.jp
葉の付け根に水が溜まるとなりやすい病気で、軟腐病や褐斑細菌病があります。
また直射日光に当たり続け、葉焼けを起こしてしまうと、そこから炭そ病を発病する可能性もあります。
出来るだけ風通しの良い場所に移動し、対策をとってください。
この時期から秋にかけて、どれだけ元気な株に成長したかで、来年の花も決まってきます。
肥料を与える時期
肥料を与えるかどうかは、胡蝶蘭の株を見て判断します。
新しい根が、しっかり伸びている状態であれば、肥料を与えて大丈夫です。

出典元:hitohana note
胡蝶蘭の生育状況は、寒い冬をどういう環境で、乗り越えてきたかによって変わってきます。
5月になっても、新しい根がまだだったら、成長するまで肥料を与えるのは待ちましょう。
冬の寒い時期は、胡蝶蘭の株が弱っている季節なので、肥料は与えません。
また、夏の気温が35℃を超えるような時にも、肥料は与えないようにします。
開花中(花が咲いている時)も肥料を与えません。

出典元:ar-flower
肥料は定期的に与えず、状況に合った時に与えます。
胡蝶蘭の肥料の種類
胡蝶蘭の肥料は、洋ラン用の肥料を使用します。
液体肥料は原液か粉末肥料を、水に溶かして使うのが一般的ですが、原液でも粉末状のものでも、規定倍率の水に溶かして使います。
固形肥料を与える時の注意
固形型の置き肥には、ゆっくり効果が出てくる、緩効性のものを与えます。

出典元:miserarete net
土が乾きにくい時期は水やり回数も減りますが、そうすると固形のまま肥料が、鉢の上に残ってしまうので、濃い状態の肥料が根を、傷つけてしまう可能性があります。
肥料は弱っている株を、復活させるためのものではなく、成長の手助けをしてあげるもので、暖かくなってきてから与えることで、株の成長を促進し栄養分を補うことが出来ます。
肥料は成長に欠かせないものなので、その時期や濃度を間違う事の無い様に施し、来年の開花を楽しみに待つ事にしましょう
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
こちらの関連記事もご覧下さい。
「胡蝶蘭が枯れてしまった原因と対処法は水やりストップと植え替え」
