カランコエは、可愛い星形の花を咲かせる植物ですが、多肉植物なので一般の植物と同じ管理では、花が咲きません。そこで今日はカランコエの花を咲かせる為にするべき、短日処理について調べてみましたので、参考になさって下さいね
カランコエの花が咲かないのはなぜ?
カランコエは特殊な条件で花を咲かせる植物で「短日植物」と呼ばれ日に当たる時間が、12時間以下になると花が咲きます
秋以降に花が咲くのは、日暮れが早く暗い時間が長いのが理由です。
ただ室内で育てるのであれば、どうしても蛍光灯の光が当たって暗い環境を作れません。
そのためダンボールをすっぽりかぶせて、蛍光灯の光を遮る「短日処理」という作業が必要になります。
この箱を夕方5時頃~翌朝8時頃まで、鉢に被せて光を遮るのです。

出典元:AII About
(箱は光を通さないものを選んでくださいね)
箱をはずしたら、日当たりの良い窓際でしっかり日に当て、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をあげます。
これを30~40日ほど繰り返せば花が咲きますよ。

出典元:Iive door
この性質を知っていれば、季節に関係なく1年中いつでも花を楽しめますね
寒さには弱いので、冬場は10度以上のところで育てます。
窓際だと外気が当たるので、少し部屋の内側に置くのがいいでしょう
6月から10月は雨の当たらない戸外で、11月から5月は室内の日当たりのよい場所で管理して下さい。
日が短くなると花芽をつける性質があるので、秋以降は夜間照明がある場所に置くと花が咲かないことがあります。
カランコエの水やり
水やり頻度は育てる植物によって、違うので一番重要な事です。
たかが水やりされど水やりなんですよね

水やり一つで、植物を根腐れさせてしまったり、水不足で枯らしてしまうんです!
カランコエの水やりは、6月から8月と12月から4月は、乾かし気味に管理します。
5月と9月から11月は、用土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
乾燥には非常に強いものの、過湿に弱いので乾かし気味に管理します。
カランコエの肥料
5月から9月に緩効性化成肥料を、10月から12月に1000倍に薄めた液体肥料を月に1回与えます。
カランコエの害虫
カランコエは春の時期に新芽やつぼみに、アブラムシがつく可能性があります。
発生した場合は早めに、アブラムシ用の殺虫剤で退治しましょう。
また3月から11月に風通しが悪いと、カイガラムシが発生します。
発生の初期にこすり落とすとよいでしょう。
カランコエの病気
うどんこ病は、春と秋に、風通しが悪いと発生します。

灰色かび病は、11月から5月に、低温多湿時に発生します。
アブラムシの排泄物は、すす病という病気の菌を寄せつけます。
すす病になると葉っぱや花が黒ずんだり、斑点ができたりします。
病気の葉っぱを見つけたら、病気が広がらない内に切り取っておき、薬を散布しておきましょう
カランコエの植え替え
カランコエが大きくなってきたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう
1~2年に1回3~4月の梅雨前か、9月が植え替えのタイミングです。
植え替えの手順
1. 水やりを控えて土を乾燥させておきます。
2. 作業する場所にビニールシートを敷いておきます。
3. 新しい鉢の底穴に鉢底ネット、鉢底石を順に敷きます。
4. 土を鉢の1/3ほどまで入れます。
5. 鉢からカランコエを引き抜き、根についた土を手でやさしく揉んで落とします。
6. 黒ずんでいる腐った根を剪定バサミで切ります。
7. 鉢の中心に置き、縁から下2〜3cmのところまで土を入れます。
8. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませます。
9. 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
カランコエの切り戻し
カランコエは長く栽培していると、茎や葉っぱが茂り花つきが悪くなってしまいます。
そのため1~2年に1度「切り戻し」という剪定を行います。
「切り戻し」とは伸びすぎた茎などを短く切って、以前のように整った状態にする剪定方法です。
切り戻しは植え替えと同じように、3~4月か9月の開花が終わった後に、根元から10cm程度の長さを残して切ります。

出典元:花始め
かなり短く切るので、心配かもしれませんが、1ヶ月程度で新しい芽が出てきます。
カランコエは気温が5度以下になると、休眠してしまい長く休眠すると枯れてしまうので注意して下さいね。
また、気温の低い場所で育てると、つぼみもつきにくくなって花が見られなくなることもありますよ。
カランコエは多肉植物ですが、他の多肉植物と違い、少し注意が必要なんですね
花が咲かないとお悩みの方はと、是非、短日処理を行ってみて下さいね
きっと可愛いお花がいっぱい咲きますよ
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
