あなたは「ハーバリウム」をご存知ですか?ハーバリウムの魅力は、乾燥させた花や植物を瓶に閉じ込めて、じっくり楽しめるところにあります。またオイルの中に浮かばせるので、オイル漬けされた花は色あせしにくく、生花よりも長く好きな花を楽しめます。今回は100均の材料での、ハーバリウムの作り方をご紹介します。
ハーバリウムって何?
ハーバリウムというのは「植物の標本」という意味で、花や植物を瓶の中に閉じ込め、オイルを注いで長持ちするようにしたものです。
ハーバリウムは手軽に、花や緑を楽しめるアイテムとして、最近人気が高まってきています。
インテリアとして部屋に置くだけで、とてもおしゃれで癒されます。

これは2019年7月17日に100均の材料で、私が作ったハーバリウムです。
白いがアジサイの花びらと、ピンクのミニバラ、赤い実を入れてみました。
今度は、自分で作ったカスミソウの、ドライフラワーを入れようと思っております。
オイルに浮かせるので、酸化もしにくく色あせることなく、花を長く保存することができます。
好きな花を入れて手作りすると、お気に入りの花が長く楽しめて素敵ですよね。
ハーバリウムの材料
ハーバリウムは、市販のものは3000円~8000円と高価なので、試しに100均の材料で作ってみる事にしました。
※準備する物
・容器(ガラス製でフタがしっかり閉められるもの)
・オイル
・ドライフラワー

100均なら、全部で600円程で揃いました。
オイルはカラーオイルしかなかったのと、容量が50㏄と少なかったので、2つ作るには割り高になるので、隣のドラッグストアで、300ml498円のベビーオイルを購入しました。
これなら長い瓶(高さ18㎝)が2本作れますよ
・長いピンセットか竹串
・ハサミ
・ウエットティッシュ
・ティッシュ
・ビニールシート
ピンセットは花を詰める際に使用しますが、割り箸など摘めるものなら代用可能です。
また、ビニールシートを敷いて、作業することをお勧めします。
万が一オイルをこぼしてしまっても、ビニールを敷いて入れば、お部屋を汚してしまう事がありません。
オイルはセリアで、専用のものが手に入りますし、ミネラルオイルや、シリコンオイルといったものなら、何でも使う事ができます。
ただし透明なものでないと、白く濁ってせっかくの花が、台無しになってしまいます。
花はドライフラワーでもいいですし、プリザーブドフラワーと呼ばれる、加工花を使ってもいいです。
生花は不向きなので、長期保存を前提に加工されている花を使います。
庭に咲いてる自分で育てたお花を、ドライフラワーにして使用するのもいいですね
ハーバリウムの作り方のポイント
①ハーバリウムに使う瓶を消毒します。
ハーバリウムを作りはじめる前に、カビや腐食による劣化を防止するためハーバリウムに使う瓶を消毒します。
100均のガラス瓶を洗ってよく乾かし、エタノールで殺菌して乾燥させます。
アルコールを用意できない場合は、キッチン用ハイターを使ったり、煮沸したりして行う殺菌・消毒でも大丈夫です。
②ハーバリウムの材料を空の瓶の中に詰めていきます。
ピンセットを使って、瓶の中にドライフラワーや、プリザーブドフラワーなどの花材を入れていきます 。
ガラス瓶に、最初にポプリなどの重い花材を、底に配置することで、軽い造花が浮いても不自然ではなく、バランスよくきれいに仕上がってみえます。

最初にピンクに染めた葉と、小枝の赤い実を長めに切り、入れてバランスを見ながら、花を入れていきましたが、下に落ちてしまうので、小枝にテープで止めて、動きを出し沈まない様に工夫しました。

この作業に結構、時間が掛かりました。
(花が反対むいてしまったり、一か所にかたまってしまったり、上下逆になってしまったり…)
おしゃれに仕上げるコツは、瓶に花材を詰める前に、完成イメージを膨らませておきましょう。
また100均で花材をそろえる時には、色味のしっかりした花材で、花の色合いや種類を揃えると、綺麗に仕上がります。
花の浮き上がりを防ぐには、初心者は細長い瓶や、カスミソウなどの枝の多い花材がおすすめです。
花材を詰め込み過ぎると、ハーバリウムの魅力である、透け感がなくなってしまうので、少なめに入れましょう
同じ花材でも、長さを変えればリズムのある配置になります。
バラバラに入れると、上手くバランスが取れなかったので、花を小枝にセロテープで止めました。
小枝にバラをからめてたら、小枝が折れてしまったので、テープで止めました。
あまり細かくカットしてしまうと、花材がオイル内で動きやすくなってしまったり、バラバラな印象になってしまいます。
長く切ったり、短くしたりして、バランスを取るのが意外に時間が掛かりました。
思ったより細かい作業で、ちょっと面倒でしたが、出来上がりはまずまずで満足してます。
③ガラス瓶にオイルを入れます。
オイルを注ぐ時は、ボトルを少し傾け、花材が浮かないように、そっとオイルを注いでいきます。
傾けたボトルの内側を伝うように、オイルを入れると花材が、潰れてしまうのを防げます。
一気にオイルを入れてしまうと、圧力で花材が潰れたり、動いてしまう可能性があり、せっかくデザインしたものが崩れてしまうので、注意しましょう。
オイルを入れると、気泡が浮いてきます。
3~5分を目安に、空気が抜けるのを待ち、空気が抜けたらしっかりと蓋を閉めて下さい。
またオイルは口ギリギリまで入れずに、1~2cm余裕を持たせて充填しましょう。
気温によってオイルが、膨張する恐れがある為です。
ハーバリウムで使用するオイルの種類
ハーバリウムの作り方で、1番気をつけなければいけないのが、瓶に流し込むオイルです。
ハーバリウムに使える液体には、シリコンオイルとミネラルオイルの、2種類のオイルがあります。
このうち、ミネラルオイルは100均でも、購入することが出来るオイルです。
※シリコンオイル
シリコンオイルの方が、価格は高めですが、花材からの色落ちが少なく、ガラスに似た屈折率があるので、ボトルに花材を入れた時に、ガラスに封じ込められたような、美しさを楽しめます。
また寒い場所でも、白く変色しにくいので、ハーバリウムの保管に最も適しています。
※ミネラルオイル
ミネラルオイルは、100均のダイソーやセリアなどでも、比較的安く手に入れることが出来るので、手軽にハーバリウムを楽しみたい方におすすめです。
ミネラルオイルは、寒い場所で保管した場合、変色する恐れがあります。
マイナス10度以下で濁り始めて、一度濁ると元には戻らないので、寒冷地での使用には注意が必要です。
※ベビーオイル
ハーバリウムに使用するオイルは、100均で販売している、ベビーオイルでも代用出来ます。
100均のベビーオイルには、主成分がミネラルオイル、植物油、ミネラルオイルと植物油が混ざったものがあります。
植物性オイルは、花材が劣化しやすいので、成分表示をみてミネラルオイルが、主成分のものを選びましょう。
100均のベビーオイルは、ハーバリウム専門店や、手芸店で販売されている、ハーバリウム専用オイルに比べて、仕上げてすぐは変わりありませんが、時間が経つと花材の色が落ちるので、長期保存には向いていません。
自宅で楽しむには100均の、ベビーオイルでもいいですが、プレゼントにするのなら、専用オイルにした方がいいですね
ハーバリウムに使用する容器
100均でも色々な形の、ガラス容器が売られてますが、花の浮き上がりを抑えるには、細くて長いものが扱いやすいです。
またふたは、ねじ式でしっかり、閉まるものがいいです。

丸い瓶でも同じ材料で、作ってみましたが、空間があまりないので、こんな感じの仕上がりで、あまり透け感が感じられないので、やはり長い瓶の方がいいですね
コルク栓のボトルは、おしゃれで可愛いですが、扱いには注意が必要です。
コルク栓に、オイルが染み込んでしまうので、誤って倒してしまうと、オイルが滲み出てお部屋が汚れてしまう事があります。
また、コルクをしっかりと締めないと、密閉状態にならない為、保存できる期間が短くなってしまいます。
私も初めてハーバリウムを作ってみましたが、とても楽しく出来上がりも綺麗で、お部屋に置いてながめると、いやされますね~
材料費は2本で1000円程で、出来ましたので、あなたも是非作ってみて下さいね
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
