マリーゴールドは、野菜と一緒に植えると、虫除けや駆除効果を発揮することから「コンパニオンプランツ」とも呼ばれています。コンパニオンプランツとは、育てたい野菜や花のそばに、植えることでよい影響をもたらす、植物のことを言います。今回はコンパニオンプランツには、どんな植物があるのか調べてみましたので、参考になさって下さい。
目次
コンパニオンプランツの意味
野菜には、それぞれ集まりやすい特定の虫があり、出やすい病気なども異なります。
こうした特性を利用して、違う種類の野菜を一緒に栽培することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった、良い影響が出る組合せを「コンパニオンプランツ(共生植物)」と言います。
野菜には、近くに植えると成長に、よい影響を及ぼすものや、反対に悪いものとがあります。
この組み合わせを間違えると、せっかくの野菜がうまく育ちません。
このうち害虫の被害が少なくなったり、成長によい影響を与える野菜やハーブは、「コンパニオンプランツ」と呼ばれます。
とくにハーブには、多くの「コンパニオンプランツ」があり、家庭菜園に利用したいものです。
マリーゴールドは優秀なコンパニオンプランツ
コンパニオンプランツを植えることで、病気や害虫の被害にあいにくくなる、生育がよくなる、風味や味がよくなるといった作用があります。
野菜の場合は、農薬や化学肥料の使用量を、減らすこともできます。
マリーゴールドが「植物のお医者さん」と呼ばれるほど、コンパニオンプランツとして優秀なのは、様々な植物と相性がよく、根の分泌液が土中のセンチュウを遠ざけ、葉っぱのにおいには防虫効果が期待できます。
マリーゴールドは花もきれいですが、独特のあの匂いが害虫を寄せ付けないのですね
他の花に比べると、あまりいい香りではありません。
2018年の暮れは、あいみょんの「マリーゴールド」が大ヒットしたので、若い方もきっとマリーゴールドが、どんな花かは調べてみたでしょうね、色が鮮やかでこんな可愛い花です

出典元:HORTI
コンパニオンプランツの効果
①害虫を防除します。
害虫は自分の好みの植物を探すとき、多くは匂いに頼っています。
異なる種類の野菜を混植すると、害虫は混乱し目当ての野菜を、探すのが難しくなります。
その為、虫があまり近づかないのです。
②病気を予防します。
ネギ科の野菜は、根に共生する微生物が、抗生物質を出して、ウリ科、ナス科などの病原菌を減らします。
また、異なる種類の野菜が育つことで、特定の病原菌の増殖を、防いでくれる効果もあります。
野菜の根に強制する微生物が、抗生物質を出すなんて凄いじゃないですか!
③生長を促進する
異なる種類の野菜を、近くで育てると草丈が大きくなったり、収量が増えたりと、生育がよくなることがあります。
科学的には解明されていませんが、葉や茎、根から分泌される特定の物質が、他の種類の野菜の生育に役立っていると考えられます。
また、土壌の生物相が多様になり、肥沃になることで、生育が促進される効果もあります。
④必要とする養分を供給します。
マメ科の野菜は根に、根粒菌が共生していて、空気中の窒素を固定することで、土壌を豊かにします。
そのため、マメ科の野菜を混植することで、生育促進に繋がります。
また、野菜の種類によって、それぞれ必要とする肥料成分が異なり、互いに融通し合うことで、双方の育成がよくなることもあります。
⑤空間を有効活用できます。
草丈の違いを利用して、株元のあいた空間を利用したり、生育速度の違いを利用して、野菜が大きくなる前に、別の野菜を栽培するなど、空間を有効活用することで、トータルの収量が増加します。
コンパニオンプランツは、結構有効で、菜園で野菜を育てるときに、同じ科(種類)の野菜を、辺り一面に広げて育てると、やはり虫が近寄りやすいし、病気も蔓延しやすいのでしょう。
そこで、様々な種類を混稙させて、育てるのが効果的のようです。
家庭菜園で作る野菜の種類
• アブラナ科(ダイコン、キャベツ、ブロッコリー、コマツナ、チンゲンサイ)
• セリ科(ニンジン、ミツバ)
• キク科(レタス類、シュンギク)
• ネギ科(ユリ科)(ニラ、タマネギ、長ネギ)
• ナス科(ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン)
• ウリ科(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ)
コンパニオンプランツが有効な野菜の組み合わせ
• アブラナ科×セリ科
• アブラナ科×キク科
• セリ科×キク科
• ナス科×ネギ科
• ウリ科×ネギ科
野菜を育てるときに、同じ科の野菜を続けて育てるのではなく、交互にするとより良いということです。
例・サニーレタス ニンジン ダイコン ニラ キュウリ と並べて一列にするとかです。
とくに蝶類の虫の被害に、あいやすい野菜には最初から計画して、隣り合わせに育てるのが一番です。
またトマトやナス、キュウリなどは、苗を植える時ニラや、アサツキ(細ネギ)を2~3本、苗にくっつけるようにして(ポリポットから苗を引き抜きそこにくっつけて)植えます。
その場合は一緒に植える、コンパニオンプランツは、食べる目的というよりは、最初から虫除けの目的として植えます。
コンパニオンプランツの逆効果
コンパニオンプランツとして、相性の悪い組み合わせもあるそうです。
NGな組み合わせ
• ジャガイモ×キャベツ
• ジャガイモ×ショウガ
• ダイコン×長ネギ
• 豆類×ネギ類
後作でNGという組み合わせもあります。
●ショウガの後に、里いもを植えるのはNGです。
ショウガとサトイモは、コンパニオンプランツとして、よいとされる組み合わせなのに、後作はNGです。
●ジャガイモ後に、エンドウを植えるのはNG
●エンドウの後に、ほうれん草を植えるのはNG
●ほうれん草の後に、キュウリを植えるのはNG
●里いもの後にショウガを植えるのはNG
とこの様に後作がダメな、相性の悪い野菜もある事を知っておけば、参考になり植え付け時に、避ける事が出来ますよね
連作(毎年同じ場所に同じ野菜を植える事)は野菜の生育が、悪いとは聞いてましたが、後作の影響やコンパニオンプランツの効果は、初めて知ったのでとても参考になりました。
あなたも、もし野菜の生育が悪いと感じてるなら、コンパニオンプランツの効果を試してみて下さいね
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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