先日は「日本3大ききょうの寺」をご紹介しましたが、桔梗は明智光秀の家紋でもあり、戦国時代から愛されてる花だったんですね、きれいな紫の花を咲かせる桔梗は、現在絶滅危惧種になってますが、今回はそんな桔梗の育て方と、返り咲きさせるポイントをご紹介します。
目次
桔梗の育て方
桔梗は、東アジアに広く分布する多年草で、日当たりのよい草原に見られます。

国内ではそのような場所が、激減したため絶滅危惧種になっています。
茎はまっすぐに伸びて、高さ10~120cm、先端近くに直径5~7cmの花を、~10数輪咲かせ、太い根は漢方薬にも利用されます。

桔梗は、古来より美しい花が人々に愛され、万葉の時代から観賞されていました。
栽培環境・日当たり・置き場
桔梗は日陰では栽培できないので、風通しのよい日なたで育てます。
桔梗の水やり
鉢植えの場合は、表土が乾いたら十分に与えます。
庭植えの場合は、よほど晴天が続いて乾燥しないかぎり、必要ありません。
桔梗の肥料
植え替えの際にリン酸と、カリウムが多めの、緩効性化成肥料を施しますが、根に直接肥料が触れないようにすることが大切です。

3月から5月の間は月に1回、油かすと骨粉の等量配合の、親指大のものを5号鉢で3~4個施します。
6月から9月の間は、窒素、リン酸、カリウムの液体肥料を、2000倍に薄めたものを、1か月に2~3回施します。

桔梗の病気と害虫
※桔梗の病気
病気は、主に夏に発生し、立枯病、茎腐(くきくされ)病が発生します。
立枯病は茎と根のつけ根あたりが腐り、茎腐病は根元近くの茎が腐る病気です。
水はけと風通しが悪いことで、過湿になるのが原因なので、地植えでは盛り土した上に植えるか、水はけのよい土に改良し、風通しをよくすると防ぐことができます。
※桔梗の害虫
クロウリハムシ、アブラムシ、ヨトウムシがつきます。
害虫は4月から9月に発生し、クロウリハムシは、オレンジ色の頭と身体に黒い羽をもち、つやのある体長1cmほどの虫です。
害虫は、見つけしだい捕殺するか、数が多ければ薬剤で防除します。

桔梗の用土
鉢植えの場合は、水はけのよい土であれば土質を選びません。
赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土のほか、市販の草花用培養土でもよく育ちます。

過湿にやや弱いので、地植えにする場合は、10~20cmほど盛り土した上に植えると、病気や根腐れの心配がありません。
一部の矮性の園芸品種は鹿沼土と赤玉土、軽石の各小粒を、等量配合したもので植えます。
ミニ桔梗もあるんですね、可愛いでしょうね
桔梗の植えつけ、 植え替え
2月から3月の、芽出し直前に植え替えます。
よく増えてすぐに、根詰まりを起こすので、鉢植えの場合は毎年植え替えます。
庭植えの場合は特に植え替えの必要はありませんが、3年に1回は掘り上げて株分けして植え直します。
桔梗のふやし方
市販のタネや、自分で採取したタネを、冷蔵庫に保管して、2月から3月にまきます。
順調に育てば、まいた年に開花します。
桔梗の株分け
2月から3月の、芽出し直前に株を分けます。

自然に株が分かれている部分で分け、根茎を切って分ける場合は、切り口には癒合剤や殺菌剤を塗って、保護しておきます。
桔梗のさし芽
5月から6月に、新芽の先端をさします。
初心者が確実に増やすには、簡単に出来る株分けがいいと思います。
桔梗を返り咲きさせるポイント
切り戻し
最初の花がだいたい終わったら、茎の半分から2/3ほどを、残して切り戻すと、二番花を楽しむことができます。
https://youtu.be/3vX66Y_bUJg
こちらは「趣味の園芸」の動画ですが、解り易いので参考になさって下さいね
支柱立て
4月から5月に桔梗のそばに、支柱を立てます。
茎に1本ずつ添えるよりも、あんどん支柱を使って、まとめて支えるほうが合理的です。
桔梗の種の採取
8月から9月に桔梗の、熟した果実をとって、タネを集めます。
毎年増やした桔梗が、お庭から玄関まで続いてたらきっと素敵な小径になるでしょうね



最近は品種改良され、従来の紫の品種意外にも、清楚な白や可愛いピンク、2色咲き、八重咲きなどもありますので、お好きな品種を購入し育て、2年目には増やして楽しんでみませんか?
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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