キュウリは夏の定番野菜ですが、夏の食欲のない時にキュウリのぬか漬けに、お茶漬けは食欲をそそりますね
今年は家庭菜園で、おいしいキュウリを作ろうと、意気ごんでたのに出来たキュウリが、曲がりキュウリだったり、食べてみたら苦くてまずかった経験がありませんか?
私も失敗して嫌になり、しばらく家庭菜園を休んでましたが、何が原因か調べてみました。
目次
家庭菜園のキュウリが苦い原因は?
キュウリの苦味の元は、ククルビタシンですが、この成分が増えるかどうかは、キュウリの栽培状況が大きく影響するといわれています。
この原因が分かれば、家庭菜園でも苦味の少ない、みずみずしいおいしいキュウリが収穫できるはずです。
キュウリの水切れ
キュウリは実のほとんど水分であることから分かる通り、水分を多く欲します。
特に梅雨明け後は、晴天で気温が高く、空気も乾いている日が続くため、キュウリはとてもたくさんの水分を欲します。
朝、キュウリを見た時に、少し萎れていたり、土が乾きそうな時には、必ず水を与えます。
少しくらい大丈夫だろうと思って放置していると、根が傷んでしまい、あっという間に枯れてしまうこともあります。
水切れはキュウリにとって大きなストレスとなるため、苦味の元であるククルビタシンの量も増え、実自体に苦みが出るようになります。
キュウリが寒さに当たった
キュウリにとってストレスなのは、水切れだけではありません。
キュウリは夏野菜のため、低すぎる気温の中ではうまく育ちません。
苗を植え付けた後、急な気温低下によって寒さに当たると、花芽の形成がうまくできず、受粉不良などが増えます。
急な気温低下とともに、キュウリは着果した実を守ろうとして、ククルビタシンが増え、苦味を感じるようになります。
気温が上がって生育適温になれば、苦味の少ない通常の実が育ちます。
この時期は朝晩と日中の気温差が、激しい時がありますから、気をつけたいですね
キュウリの窒素過多
キュウリ栽培では、元肥や追肥が必要となりますが、この時に与える肥料の成分によって、味が変わることがあります。
肥料には、窒素・リン酸・カリが主に含まれていますが、この中の窒素が多い肥料を与えていると、キュウリが苦くなります。
あるいは、長年家庭菜園を続けているような場所だと、土の中の養分バランスが崩れ、窒素が多い状態になっていることがあります。
キュウリ栽培では、窒素過多になるとつるボケなど、他の症状が出る場合もあるので、窒素が多くならないよう、注意します。
キュウリの先が細くなる
キュウリの実のヘタ部分から途中までは本来の形のままで、下にいくにつれ、だんだんと細くなってしまう状態です。
本来、キュウリはヘタの先と、お尻の先がすぼまるだけで、途中はほとんど同じ太さになります。
お尻の先が細くなってしまう理由がいくつかあります。
キュウリの水分不足
地植えで育っていても、水分不足になることがあります。
常にキュウリにとって、ちょうど良い水分量であることで、太さが均一な実に育ちます。
雨が降らない晴天が続いたら、地植えでも水やりが必要になります。
ぱらぱらと降っただけの夕立も同じことで、雨が降っても土が潤ったとは限りませんので、土の状態を把握しておきましょう。
なるほど常に土の状態を見て水やりをしないといけないんですね
水やりも簡単そうで、難しいものですね~
キュウリの栄養不足
気温が高くなってくると、気温と地温が上がりすぎてしまい、必要な養分がうまく吸えなくなることがあります。
そういった場合にも、先端が細くなっていきます。
株元にワラなどを敷くと陰ができ、地温が上がりすぎるのを防いでくれます。
キュウリは暑さにも耐えれないんですね 人間と同じですね
キュウリの日照不足
天気の悪い日が続いたり、もともと日当たりの悪い場所で育てていると、キュウリの実の先端が細くなってしまいます。
また、キュウリ自身の葉が邪魔をして、日陰を作ることもあります。
植え付ける時は株間を十分にとるようにし、つる同士が触れないように誘引し、株全体に日が当たるように調整します。
また、どうしても葉が邪魔になる場合は、少し葉を減らすと採光が良くなります。
キュウリの葉を減らしかた
キュウリは一度にたくさんの葉を摘んでしまうと、養分を作る場所が減ってしまい、先細りの実になりやすくなります。
できれば葉は摘まずに残したいものですが、光を入れたり、病斑の出た葉などを摘むこともあるでしょう。
その場合は、一度に摘む葉は2枚までとしておきます。
キュウリの樹勢が強い
肥料が多すぎたりして、樹勢が強い場合、実に栄養がいかず、つるや葉にばかり回ると、奇形果が出ることがあります。
キュウリの親づるを摘芯したり、葉を摘むことによって、一時的に樹勢を弱めてコントロールすることができます。
また、元肥や追肥する時の肥料の量などを調整し、樹勢が強くなりすぎないようにしておきます。
キュウリのお尻が大きくなる
最初は普通の太さで育ち、お尻の部分だけ大きくなり、キュウリがとっくりのような形になることがあります。
日照不足や窒素過多によって、株が弱々しく育つと、お尻の大きな実がなります。
日当たりの良い場所、風通しの良い場所、適切な追肥と水やりによって、キュウリは健康に育ちます。
キュウリは水を欲しがる植物ですが、あまりに多くの水を与えると、水分過多でお尻が大きくなります。
何も考えずに水やりをするのはやめ、土の状態を確認してから水を与えるようにしましょう。
また葉を必要以上に減らすことで、蒸散量が極端に減り、水分過多になりやすくなります。
できるだけ葉は摘まないようにし、病気や日当たりの改善の時だけ、できる限り少量の葉を摘むだけにします。
特に、栽培後半に入ると、株が疲れてきます。
株が疲れると、追肥や水やりを適切にしていたとしても、曲がったキュウリができるようになります。
キュウリは実をつけるようになると、次々に花を咲かせ実を大きくします。
一時に何本もの実を1株で育てているので、どうしても株が疲れてしまうのです。
株が良い状態を長く保つためには、実を若いうちに収穫することが大切です。
キュウリの実は一晩で7~10㎝も育ち、大きすぎると食味が悪くなります。
最盛期に入ったら、朝と夕方の2回収穫すると、巨大化するのを防げます。
また、少し小さいかな? という段階でも、どんどん収穫するようにしましょう。
若いうちにキュウリの実を収穫するということは、それだけ株の負担を減らし収穫増につながります。
調べてみると、本当に色んな事が原因で奇形になったり、苦みが出たりするするんですね
とにかく毎日こまめに観察し、異変に気づいたら早目に対処が必要ですね
今年の夏は美味しいキュウリが、たくさん収穫できます様に…
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
こちらの関連記事もご覧下さい。
「失敗しない初めてのベランダ菜園・病気に強いキュウリの苗の選び方や育て方」
コメントを残す