万葉の花・絶滅危惧種の紫草ってどんな花?紫根エキスがしみを改善すると話題

いよいよ5月から、新元号「令和」の時代が始まります

新元号「令和」は万葉集の言葉を引用し命名したとの事です。

人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。
梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますようという意味だそうです。

先月、新元号が決まり、にわかに万葉集が脚光を浴びだしましたね

そして万葉集時代から日本文化を育んできた、紫草も今再び注目されだしました。

高貴な紫の染料として、また傷や火傷、肌荒れを治す薬用植物として使われてきました。

江戸時代にも、「江戸紫」と呼ばれる色合いとして、いっぽうで万能薬の原料として尊ばれてきました。

しかし悲しいことに今、紫草は環境汚染により、絶滅危惧種となってますが、いったいどんな草花なんでしょうか?

絶滅危惧種の紫草ってどんな花?

紫草と書いて「ムラサキ」と呼ばれます。

紫草は東アジア原産、ムラサキ科の多年草です。

5月中旬~8月には白く可憐な花をつけます。草丈は60cm前後です。

根はシコンと呼ばれ、鮮やかな紫色で、世界各地で染料や生薬として使われてきました。

日本における紫草による染色は、中国より伝わったもので、万葉集・古今和歌集などの和歌にもよく詠われてきました。

「万葉の花」と言われるだけあって、深い歴史があります。

奈良時代から江戸時代に主に栽培されていて、根の部分である紫根(しこん)が、染め物の原料や薬物(漢方)に使われていました。

紫草の紫根が染料になる

紫草の根の部分を紫根(しこん)と呼び、この根が染色部分になります

紫色は、昔から身分の高い人の着衣の色として扱われていました。

現在でも皇室や宗教界の儀式に、よく紫色が用いられています。

この紫根染めの技術は、万葉の時代に百済の国により伝えられて京紫ができ、鎌倉時代は、岩手で栽培されていました。

徳川時代は、江戸紫が有名となったようです。

格別「紫根染め」は、古代紫といわれ、京都を中心に広まった染色技術になります。

紫色は私も大好きな色ですが、高貴な色だったんですね

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紫草の薬用成分とは?

薬用としては、紫草の根を乾燥させた、生薬 紫根(しこん)を用います。

紫根には 抗炎症、肉芽促進作用等の創傷治癒、促進作用があります。

近年では抗腫瘍作用が注目され、白血病や乳がんなどへの研究もされています。

漢方薬というと煎じ薬だけではなく、外用薬の軟膏もあります。

その中でも、切り傷や皮膚疾患にと、広く用いられる外用薬に、「紫雲膏(うんこう)」があります。

「紫雲膏」は、中国 明の時代の医師 陳実功が紫根、当帰、黄蝋、ごま油で創った「潤肌膏」に、江戸時代の医師 華岡清州が、豚脂を加えて作った日本生まれの漢方の軟膏です。

解熱、殺菌、消炎作用のある紫根と、血行促進、潤肌作用のある当帰(とうき)にごま油、蜜蝋、豚脂を合わせて作る軟膏で、痔、傷口の治りには効果があります。

火傷の場合は跡が残らないといわれています。

紫草は、古い時代から薬用、染色に用いられて来た植物です。

同じように生薬になるベニバナ、アイと共に、日本三大色素とされています。

紫根エキスがしみを改善する?

最近は、紫根エキスがシミやくすみを、改善するという話がテレビ番組で話題になりました。

それは紫根の高い抗酸化力によるものです。

まさにエイジングケアとしても最適ですね

また、紫外線を和らげる働きが、薬草研究者の実験データによって報告されています。

紫根エキスの成分は、シコニン、アセチルシコニンです。

油溶性で、油に漬け込んだり、煮ることによって、鮮やかな赤に発色しますが、水にはほとんど溶けません。

紫草の根である赤い紫根色素は、新陳代謝を促進し、荒れた肌を整える働きがあります。

ひび、しもやけ、切り傷、やけどなど、あらゆるものに重宝されてきました。

昔の人は、成分のことは知らなくても、経験的に紫根の、素晴らしい効果を知っていたのです。

赤い色素である紫根は、抗酸化力が高いだけではなく、抗菌力もとても高く、湿疹、にきび、水虫などのケアに適しています。

そのほか「角化症」を改善するため、足の「魚の目、たこ」などにも用いられてきました。

最近は、肌に対して様々な効果がある、紫根を配合した化粧品も出てきて、ひそかなブームになっています。

長い歴史の中で万能薬として、重宝されてきた紫根ですが、その紫根が今、お肌のダメージを改善するために、注目されています。

女性ならそんな話を聞くと、一度は試してみたくなりますね

でも絶滅危惧種ですから、そんなにたくさんエキスも取れないでしょうし、きっと高価なものなんでしょう

紫草はやはり、万葉の時代から歴史ある、幻の花なんですね

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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