茶のしずく石鹸事件の判決が出た!自主回収と重篤なアレルギー症状の被害者たち

洗顔用の「茶のしずく石けん」の旧製品で、小麦アレルギーを発症したとして、大阪府などの20~50代の男女20人が販売元「悠香(ゆうか)」(福岡県)など3社に、1人当たり1000万~1500万円の、損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、大阪地裁でありました。

大須賀寛之裁判長は、製品と原材料の欠陥を認め、製造物責任(PL)法に基づき、3社に対し、全員に計約4200万円を支払うよう命じ、原告らは控訴する方針です。

他の2社は、製造元「フェニックス」(奈良県)と、原材料の小麦由来成分「グルパール19S」のメーカー「片山化学工業研究所」(大阪市)です。

茶のしずく石けんは、一時ブームでかなり売り上げを、伸ばしてた様ですが、どのようなアレルギーを引き起こしたのでしょうか?

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茶のしずく石けんってどんな石鹸?

「茶のしずく石鹸」とは、2005年頃から発売されていた美容石鹸で、福岡県で化粧品・医薬部外品製造を行っていた企業、株式会社悠香(ゆうか)で販売されておりました。

CMによる広告展開もあり、九州から全国にと広まってゆき、2010年あたりまでには、約4650万個の同製品を、のべ467万人に販売したと言われています。

2008年にはモンドセレクションで「金賞」を受賞しています。

ちなみに「モンドセレクション 茶のしずく石鹸」で検索すると、なんかやけにそれを褒めてる、サイトが出てましたね

しかし、その期間に石鹸の使用者から湿疹やかぶれ、そして小麦アレルギーを発症する例が、多数報告され始めます。

私も使用してみましたが、使用後肌の油分がなくなり、すべすべどころかガサガサになり、使用をやめました。

友人も同じ様になり、返金して欲しいと問い合わせたが、応じて貰えなかったと聞きました。

茶のしずく石けん自主回収

2009年頃には学会で、同社石鹸の「加水分解コムギ末」を配合した、石鹸のアレルギー症状について発表され、その話題が広まってゆきます。

厚生労働省も10月15日、小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品による全身性アレルギーの発症についての注意喚起を行います。

2010年の秋頃から、販売元の悠香は注意喚起と、返品対応を始めました。

2010年12月7日時点において、それまでの茶のしずく石鹸の、販売がストップし、翌日よりコムギ由来成分を、取り除いた同名の製品が販売開始となります。

そして2011年の5月中旬、日本アレルギー学会において、茶のしずく石鹸における、アレルギーについて学会発表があり、その通日後の5月20日、悠香、そして厚生労働省が自主回収を発表しました。

次いで2011年6月7日に、消費者庁からも注意情報が出されます。

ただ消費者庁は2010年1月に国民生活センターから、及び2010年10月に厚生労働省から、情報提供があったにもかかわらず、対応が遅れたことが報じられ、非難がわき起こりました。

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茶のしずく石鹸のアレルギー症状

茶のしずく石鹸に含まれている、加水分解コムギ自体は、使用感を増したり泡立ちを、よくするなどの目的で、美容品でも多く使われております。

そしてそれ自体でのアレルギーを、誘発したという報告は確認出来ておりませんし、現在でも多くの製品で使われているようです。

ただ、アレルギーの原因とされた茶のしずく石鹸は、小麦の加水分解物の中でも「グルパール19S」(片山化学工業研究所が製造)という、他社では使われていないものが使用されており、これがもともとアレルギーのない人にもアレルギーを、引き起こしたものと日本アレルギー学会などでは見解が示されています。

そして、その後2011年から全国各地で、茶のしずく石鹸による、被害救済弁護団が立ち上がりました。

そしてそれぞれの弁護団が、販売元の悠香、グルパール19Sの製造元片山化学工業、製造したフェニックス社に対して、製造物責任法(PL法)3条に基づく損害賠償を求める訴訟を起こしました。

弁護団が存在するのは北海道、秋田、岩手、仙台、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、姫路、岡山、広島、福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄で、それぞれの弁護団から訴訟が起こされております。

このように大きな影響を及ぼし、た茶のしずく石鹸ですが、現在でも同名の商品が同社サイトにて、販売されています。

但し、問題となった加水分解コムギ(グルパール19S)は、抜かれているものとのことです。

ちなみに他社の市販のシャンプーや、美容品などにおいても「加水分解コムギ」が、原料に使われていて目にすることもありますが、グルパール19Sではないものであれば、特に被害は報告されていません。

茶のしずく石けんの現在

回収からはすでに4年、そして製品の販売からは、もう10年が経とうとしています。

そして、被害を受けた方でその影響を、今もなお持っておられる方は、当然今でも大勢おられるようです。

 

現在も大部分の訴訟は継続中です。

裁判は被告にとって心理的、身体的、場合によっては金銭的にも、大きな負担となるので、一刻も早い解決が望まれます。

美容品に限らず、食料品、医薬品など、人間の身体に触れるもので、いつ同じような、もしかするとそれより重篤な結果を、生み出してしまうものが世の中に、放たれる可能性は十分あり得ると思われます。

実際に2013年7月には、カネボウの製造した美白製品において、肌に白いまだらが発生する例が生じ、自主回収となっております。

カネボウでもこの様な事が、起きてるなんて怖いですね

茶のしずく石鹸・裁判の判決は?

茶のしずく石鹸を使用した人は、製品を使用後、アレルギーを発症しました。

アレルギーの症状は、小麦を含む食品を食べ、意識を失うなどの症状のアナフィラキシーショックを起こした人もいました。

判決は、グルパール19Sがアレルギーの原因とし、「社会通念上許容される限度を、超える被害が出ており、通常有すべき安全性を欠いていた」と認定し、1人当たり約120万~250万円の賠償を認めました。

弁護団によると、大阪地裁に提訴した119人のうち、99人については和解が成立しました。

同種訴訟を巡っては、京都や東京、福岡の各地裁で賠償を命じる判決が出ており、原材料メーカーの責任を認めるのは福岡に続いて2件目です。

被害者は判決が決定しましたが、アレルギーが出た時の苦しみは、耐え難いものだったと思います。

私達も新商品には、安易に手を出さない様に、日頃から注意しないといけないと痛感する事件でした。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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