ここ数年、原因不明のじんましんの、かゆみで悩まされています。
じんましんがたびたび出るのは、アレルギーかストレスだと思い、薬を処方してもらいましたが、いっこうに良くならないので、ネットで調べたら、なんと鉄分不足が原因だとわかりました。
この記事では貧血改善に効果的な、鉄玉子についてご紹介します。
目次
じんましんのかゆみの原因
蕁麻疹は、かゆみを引き起こすヒスタミンという物質が、何らかの原因によって体内に放出され、神経や血管を刺激することで起こると考えられています。
かゆみの原因は、アレルギーからくるもの、肌のバリア機能の低下、ストレスなどが一般的ですが、「鉄分不足」によるものであるという事はあまり知られていません
鉄分が不足すると、めまいなどの貧血症状や、人によってはかゆみをきたす場合があります。
また鉄の不足は、肌のハリを維持するコラーゲンや、エラスチンといった結合組織の代謝にも大きく影響しており、その結果、肌老化が進むなんて事になるのです!
隠れ貧血
鉄は、血液中にある赤血球の大部分を占めている、たんぱく質・ヘモグロビンの主な成分です。
赤血球は、全身に酸素を運ぶ大切な役割を果たしています。
鉄欠乏性貧血は徐々に進行していくので、もし貧血になっていたとしても、本人の自覚症状が乏しいのです。
貧血とは血液が十分な酸素を運べず、体のあちこちで細胞が正常に、働けなくなった状態なのです。
酸素が末端まで行きわたらなくなると、手足が冷え酸素が不足した状態で、血液を十分に行きわたらせようと、血管が激しく伸び縮みすることで、頭痛や胸の痛みが起こります。
鉄が不足している人は、めまいや立ちくらみが起こったり、疲れやすくなることがあります。
また、睡眠中に足がむずむずする様な感覚があったり、氷を無性に食べたくなることもあります。
鉄を食事で摂取する
鉄には、肉や魚などの動物性食品に含まれている「ヘム鉄」と、ほうれん草やプルーンなどの植物性食品に含まれている「非ヘム鉄」の2種類があります。
2種類の鉄の違いは、体への吸収率で、ヘム鉄が10~30%に対して、非ヘム鉄は5%以下しかありません。
食事から鉄を摂るなら、吸収されやすいヘム鉄が豊富な、肉や魚を食べましょう。
特にレバーには豊富に含まれていて、牛肉、あさり、かつお、ぶり、まぐろもおすすめです。
肉や魚介類が苦手で野菜不足の方は、青汁なら鉄分やカルシウム、ビタミンを補給できますよ


鉄をサプリメントで摂取する
「非ヘム鉄」のサプリメントは体への吸収が悪く、胃のむかつきや便秘が起きやすく、吸収されない非ヘム鉄が体内に増えると、腸内の悪玉菌が鉄を奪って繁殖し、腸内環境が悪化してしまいます。
腸内環境が悪化すると腸の粘膜が傷つき、体のあちこちに炎症やアレルギーが起こる状態に陥ります。
その点、体に吸収しやすいヘム鉄なら、悪玉菌に栄養を与えることなく、鉄を効率的に補給できます。
サプリメントは、「GMP認定工場」で作られている、信頼できる製品を選んで下さい。
青汁も信頼できる「GMP認定工場」で作られているものを選んで下さいね
「最近疲れやすい」「皮膚の乾燥が気になる」「体のあちこちがかゆい」など、鉄が不足しているサインに気づいたら、鉄が豊富な食材を増やしたり、ヘム鉄のサプリメントを摂取して、貧血が悪化する前に体を整えてください。
鉄鍋や鉄玉子で鉄分を補給する
鉄鍋や鉄のフライパンを使用すれば、鉄分が取れると言う事は誰でも知ってますが、重くて使いにくい上、錆びるのが嫌で使用しなくなってしまいます。
最近話題になってるのが、NHKの「ためしてガッテン」で紹介された鉄玉子です。

鉄玉子とは、岩手県で古くから作られている、南部鉄器を玉子型に成型したもので、お鍋ややかんに入れるだけで、鉄分がお湯の中に溶け出して、鉄分補給ができる便利な商品です。
人気キャラクターの南部鉄玉や、薄型の玉子や野菜の形をしたものなど、いろいろな形の南部鉄玉が売られています。

水1リットルを沸かすと沸騰時で、0.042mgの鉄が溶出し、沸騰させ続けると5分後には0.069mgの鉄が溶出すると記載されています。
鉄鍋で、水50mlに玉ねぎ100gを加えて5分加熱すると、溶け出す鉄の量は0.08mgでしたが、もっと鉄分を増やしたければ鉄鍋に食塩1%、酢10%を加えると、鉄の量は2.26mgに増加します。
※購入した鉄玉子は鉄粉がついてるので、使用前に必ず水洗いして下さい
お湯の味や色は変わらない
見た目の変化や味は特に変わらず、水道のカルキのニオイが消えるのでいいです。
公式サイトによると、鉄玉子・鉄玉から溶出する鉄分は、体に吸収されやすい「二価鉄」という形で溶出するため、微量でも吸収率がよく鉄分補給に効果があるそうです。
鉄玉子を錆びさせない方法
鉄はお湯が冷める時にサビやすいため、熱いうちに取り出すのがポイントです。
鉄玉子は濡れたまま放置するとサビてしまうので、乾いた布やティッシュなどで、完全に水気を取り除き乾燥させます。
鉄玉子は、空気に触れさせなければサビの発生を抑えられるので、ジップロックなどに入れて、空気と触れないようにして保存しておけば、サビが出にくいです。
洗剤を使ってゴシゴシ洗ってしまったり、空気に触れたまま放置するのは、赤サビの原因になるので注意しましょう。
もしサビが出てしまったときは、金タワシで磨くといいです。
黒く変色してしまった場合は、酢につけておくと綺麗になりますよ。
鉄玉子の使用法
●鍋物やごはんを炊くときなどに入れる。
●ナスの料理に使うと色がキレイになる。
●黒豆と一緒に煮てつや出しに(クギを入れるのと同じ原理です)
●アサリ・シジミなど貝類の砂出しに。
●花びんに入れると花が長持ちする。
鉄分は体の中では作れない成分で、食べ物から摂取するしかないですが、そんなに沢山は食べられないですよね。
ですが鉄玉子があれば、お湯を沸かしたり、料理の時に入れるだけで、手軽に鉄分を補給できます。
鉄玉子の赤サビは緑茶が効果的
鉄玉子の表面についた赤サビは、緑茶に浸したキッチンペーパーで磨くとツヤが出ます。

緑茶に含まれるタンニンは、サビと化学反応を起こして、鉄の赤サビを抑止する効果があります
しっかり赤サビを落としたいという方は、出がらしの緑茶をお茶パックに入れて、鍋に一緒に入れて30分ほど沸騰させるとサビが簡単に落とせます。
鉄玉子の酢でのサビ落としは要注意
お酢は、酸の力で鉄を溶かしてサビを落としてくれますが、お酢を使用してサビを落とした場合、使用後はしっかりとすすぎをしないと、表面が綺麗になっても、お酢が内側に浸透してサビが出てしまう恐れがあります。
お酢を使用する時は、特に穴が開いていたり、デザイン性のある鉄玉子は注意が必要です。
副作用を心配している方も、公式ページでは副作用の報告はありません。
鉄玉子はどなたでも手軽に、鉄分が摂取できる商品なので、ぜひ生活に取り入れて鉄分不足の身体の不調を解消して下さいね


