今年のゴールデンウイークは、新型コロナ感染の影響で、外出自粛要請で観光地を訪れる人もほとんどいない状態です。
近所の公園の藤棚の藤の花も散り始め、来月はもう6月アジサイの季節ですね
そろそろ家庭菜園の、夏野菜を植える準備をしようと、園芸店を覗いたら、母の日のギフトでしょうか、たくさんのアジサイが店頭に並んでました。
品種改良された今までに見たことのない、美しいアジサイに思わず足を止め、見入ってしまいました。
今回はアジサイの人気品種や、新種のアジサイをご紹介します。
目次
アジサイの種類
アジサイは、100種以上の種類や品種がある植物です。

品種改良が盛んで、萼が花の周囲を縁取るように並んだ「ガク咲き」、萼が球形になった「手まり咲き」、幾重にも萼が並んだ「八重咲き」や「覆輪」など、見た目も様々です。
アジサイには、ガクアジサイ(額紫陽花)という日本古来からある品種と、セイヨウアジサイ(西洋紫陽花)という、日本より西洋へ渡って品種改良された品種になります。
セイヨウアジサイは、中国等を経由してフランスやドイツ、ベルギーやオランダといった西洋において品種改良され、日本へは大正時代に逆輸入という形で出回るようになりました。
日本独自の品種である、ガクアジサイと区別するのに、セイヨウアジサイや属名である、ハイドランジアと言われています。
ガクアジサイ
ガクアジサイは、日本に自生する原種の1つです。

花が周辺部だけに額縁のように咲くことに、由来して名付けられました。
また、土壌のpH度合いによって、萼色が左右されやすい特徴があります。
ホンアジサイ
ホンアジサイは、ガクアジサイを、品種改良して作られた園芸種です。

今では最も知名度が高く、単にアジサイというと、一般的にはホンアジサイを指します。
花の形は手まり咲きで、ヨーロッパのセイヨウアジサイと、区別するためにホンアジサイと、呼ばれるようになりました。
ヤマアジサイ
ヤマアジサイは、沢地など水の多い地域に生息する種類です。

日本の本州にも自生していて、沢の近くにいることから、サワアジサイとも呼ばれます。
ガク咲きで花や葉が小さめなのが特徴です。
ハイドランジア
ヨーロッパから輸入された品種です。

別名、西洋アジサイと呼ばれ、日本原産のガクアジサイを原種として、ヨーロッパで品種改良されたのち、逆輸入されてきました。
アジサイ・アナベル
蕾の色は緑の品種です。
花が咲きはじめると、徐々に白く変化していきます。

花は大きな手まり型で、日当たりのいい場所を好みます。
育てやすく初心者にも人気の品種です。
墨田の花火
ガクアジサイの一種で、星形の小さな花が花火のように、飛び出すような形をしているのが特徴です。

ダンスパーティー
八重咲きで星のような形の品種です。

花がかわいらしく風に揺れる様子が、まるでダンスをしているように、見えることから名付けられました。
日照や土壌の性質で花の色が変わります。
カメレオンホベラ
その名の通り色が変化していく様子を、長く楽しめる品種です。
ピンクからグリーン、最後はチェリーレッドへと色が変わっていきます。

フェアリーアイ
初夏から秋へと季節ごとに色を変えていく、ゴージャスな花が印象的ですよ。

長く楽しみたい方におすすめです。
ライムライト
緑色アジサイの代表的とも言え、円すい状に育つという形から、「ピラミッドアジサイ」という別名も持っております。

他のアジサイのように梅雨時期から、咲き始めるのではなく、初夏である7月から咲き始めます。
花の色は、咲き始めの頃は名前の通り、ライム色ですが咲き進むに連れて次第に、クリーム色にかわっていくので、長期に渡って花の色の変化を楽しめます。
ライムライトの葉っぱは、他のアジサイと比べると、多少小さめですが、株が大きくなっていくと、葉っぱも同じように大きくなっていくこともあり、葉っぱの縁にはギザギザの、細かい切り込みが入っているのが特徴です。
また、ライムライトは大きめの房なのに、枝がちょっぴり細めなので、雨に打たれてしまった時など花が水気を吸って重たくなってしまうと、倒れてしまうこともあるので気をつけたいですね。


新種のアジサイ
万華鏡
島根県の農業技術センターで、つくられた新種のアジサイで、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2012の、鉢物部門で最優秀賞を受賞し、新種のアジサイの中でも、人気の高い品種です。

花の色は、青色とピンク色の2種類あり、花の真ん中から白の縁に向けて、グラデーションになっていて、ひましに白が目立つようになり、咲き始めよりもますます、柔らかい色へと変わっていきます。
万華鏡は流通量が少なく、なかでもピンク色は珍しく、とても希少価値の高いアジサイです!
万華鏡の花は、一つ一つが小ぶりで、ギュッと寄り集まって、ドーム状に咲くのが特徴で、幾何学的できらびやかな美しさは、まるで万華鏡を覗き込んでいるかのような、華やかなアジサイです。
銀河
島根県のアジサイ研究会に所属する、アジサイ農家の人々が作り上げた品種で、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2016の鉢物部門で、最優秀賞を受賞した新種のアジサイです。

銀河は、ガクアジサイの八重咲きタイプの種類で、咲き進んでいくにつれて、中央の部分が盛り上がってきて、雲を連想させるような見た目は、従来のアジサイにない、オリジナリティーが高い印象を受けます。
花の色は、青色とピンク色の2種類ですが、青色の銀河の方が印象が強く、涼しげで爽やかな青色に白色の縁取りがされていて、まるで銀河に浮かんでいる星みたいで、魅了される美しさを持っています。
どのアジサイも綺麗ですが、母の日のプレゼントに「どれがいい?」と聞かれたら、あなたならどのアジサイを選びますか?
お気に入りのアジサイが見つかったら、鉢で楽しんだ後は、挿し木で増やしてみてはいかがでしょうか?
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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