11月に入り、近所の公園の椿や池垣の山茶花が、蕾をたくさんつけてるのを見つけました。椿も山茶花も花の少ない冬に、お庭を彩ってくれますが、うっかり害虫に触ってしまうと、毒がきついので大変な目に合います。今回は椿や山茶花の害虫駆除や、毛虫チャドクガに刺された時の対処法を調べてみました。
椿や山茶花の害虫
ツバキ科の植物は「チャドクガ」という害虫が好む樹木です。
椿や山茶花などのツバキ科には「チャドクガ」という毛虫がいることがあります。
チャドクガは毒を持つ毛虫で、幼虫時代から成虫まで毒を持ち続けます。

出典元:https://yamahack.com/365
チャドクガの毛に触れると、激しい痒みがあり、湿疹が出てしまうので、ツバキ科の植物に触る時は、軍手などをして手入れをしましょう
毛虫本体がいなくても、脱皮した皮や葉に残った毛だけでも痒みが出ます。
私も数年前に、チャドクガの事を知らず、素手で自宅の池垣の山茶花の剪定をしてて、毛虫は居なかったのに、しばらくしてから、急に激しい痛みがきて、両腕に湿疹が出て苦しい思いをした経験があります。
チャドクガの発生する時期は?
チャドクガは年2回発生します。
幼虫が一番発生しやすい時期は、5~6月と8~9月です。
気候によっては年3回発生する地域もあります。
チャドクガは卵から生まれて、1度脱皮して幼虫になると体に毒針がはえます。
毒針は長さ0.1~0.2mmほどしかなく、肉眼では見えません。
毒針中にヒスタミン等の毒があり、針にも細かいとげがあり、毒針が肌についたり刺さってしまうと、とにかく痒い!
洗濯物などの衣服や、布団などが近くにある場合も、被害が起こる場合があるということです。
まれに、犬や猫などの体に毒針が付着することがあり、拡散してしまうことがあります。
毛虫1匹にある毒針毛は、50万本から600万本といわれており、人体への被害が大きいです。
毒針に触れると肌がかぶれてしまいます。
1度その被害にあった人はそれが抗原になり、2回目以降、個人差はあるものの、アレルギー反応を起こすことがあります。
チャドクガの卵自体には毒がないものの、卵は成虫の毒針でおおわれているため、結果1年中注意が必要です。

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チャドクガの駆除
1番被害が少ないのは、チャドクガの卵の時点で駆除してしまうことです。
4月ごろに孵化した幼虫は、6月ごろに蛹になり、1か月ほど経った7月に羽化し、成虫になり8月ごろに産卵します。
また、この卵が8月ごろに孵化すると、だいたい10月ごろから、成虫となったチャドクガは産卵を始めます。
この時の卵は越冬卵ですので、冬の間は葉裏でじっと卵たちは春を待ちます。
同じ木に発生することが多いようなので、もし去年、今年発生した木がある場合は、早めに葉裏を確認すると良いです。
薬を使う場合は通常の殺虫剤だと、効果はあるものの糸を引きながら落下し、逃げて拡散してしまうこともあります。
しかも幼虫は死骸も、毒を持っていますので、万が一駆除できても後で、被害を受けることがありますので、あまりお勧めできません。
ただチャドクガ専用の固着剤があり、毛ごとかためることができるそうです。

出典元:https://www.amazon.co.jp

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大量発生してしまったら、これは効果的ですね~
チャドクガに刺された時の症状
刺された場合、大体4~5時間してから症状が出てくるようです。

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チャドクガの毒針は50度のお湯で洗うか、50度より少し熱めのお湯にスプーンをつけ、熱したスプーンを患部にあてると痒みが和らぐそうです。
また粘着テープなどで、患部から毒針を除去する方法もあります。
アレルギー性鼻炎や花粉症の方などは、症状が悪化しやすいため早めに病院へ行きましょう。
チャドクガの予防
効果があるのは、オルトラン粒剤を根元に撒いておきます。

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地面に撒いたあと散水すると、土中に溶けて染み込み、根から吸い上げて木全体に、薬を蓄えることになるため、虫がつきにくくなります。
私も自分が刺された毛虫の毒針が、こんなに強い毒を持ってたなんて知らなかったので、驚きました。
最初はチクッとした痛みでしたが、時間が経過と共に、我慢出来ないほどの激痛に苦しめられましたね
山茶花は綺麗で大好きですが、もう毛虫はこりごりです。
一度産卵してしまったのチャドクガを、駆除するのは怖いので、やはり早目に予防するのがいいですね
貴女も公園で綺麗な、椿や山茶花を見つけても、くれぐれも触らない様にご注意下さいね
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
